労働する限り避けられない「実質賃金」低下のリスク
これまで日本では物価や賃金が比較的安定しており、経済も基本的に右肩上がりだったので、労働者の不満は表面化しませんでした。しかし、現実を数字で見ると、日本人の賃金は1990年代後半をピークにして、現在はそれより15%程度低い水準で推移しています。
厚生労働省が発表する「毎月勤労統計調査」によると、2024年5月の実質賃金(物価変動を考慮した賃金)指数は前年同月比で2.1%減となり、これで26カ月連続のマイナスとなりました。これは1991年以降で過去最長の連続減少記録です。
労働収入に頼る限り、こうしたリスクは避けられないと思います。
嶋村 吉洋
実業家/投資家/映画プロデューサー
