◆親子丼は「チェイサー」である

とはいえ、お察しの通り、そばと天ぷらだけではさすがに飽きる。そこで甘くてしょっぱいだけでなく、味変にもなる親子丼を「チェイサー」として用意する。小諸そばにはカレーや上天丼もあるが、あくまでも主体はそば。個性の強い丼物は避けた。
これが、筆者の考え出した小諸そばの2000円の食べ方だ。空になりかけているそばつゆにそば湯を入れて飲みながら、満足げに腹をさする。
ひとり、テーブル席で3人前のそばを食べていると、家族連れの子どもが物珍しそうに筆者を見ていた。
よく、見ておけ。これがダメな大人だ。

<TEXT/千駄木雄大>
―[「チェーン飯」を2000円で爆食い]―
【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある

