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「つい、急いでしまいました…」孤独に耐えきれず、一回り以上年下の女性と“熟年再婚”した65歳元部長。退職金2,500万円を握られた途端に始まった「ATM扱い」の生き地獄【FPが解説】

「つい、急いでしまいました…」孤独に耐えきれず、一回り以上年下の女性と“熟年再婚”した65歳元部長。退職金2,500万円を握られた途端に始まった「ATM扱い」の生き地獄【FPが解説】

離婚後、年を重ねると「このまま一生一人なのか」と、将来に不安を感じることも少なくありません。とはいえ、孤独という不安を拭ったあとも別の不安に苛まれることも……。本記事では、58歳で熟年再婚した山本さんの事例から、熟年再婚の注意点について、FP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が解説します。※本記事は実話をベースに構成していますが、プライバシー保護のため、個人名や団体名、具体的な状況の一部を変更しています。

孤独を埋めた“13歳年下の妻”との再婚

大手企業で部長職を務め上げ、65歳で定年退職した山本浩司さん(仮名)。現役時代は高い収入と地位を築き、周囲からも一目置かれる存在でした。

しかし、私生活は順風満帆とはいえませんでした。45歳のときに離婚し、その後は長く独身生活を続けてきたのです。仕事に没頭することで寂しさを紛らわせてきましたが、50代後半に差し掛かるころ、「このまま一人で老後を迎えるのか」という不安が強くなっていきます。

そこで山本さんは結婚相談所に登録し、58歳のときに13歳年下の美香さん(仮名)と出会い、再婚に至りました。当時45歳の美香さんは、離婚歴があり、中学生の娘を育てるシングルマザー。自身でエステサロンを営んでいました。

一回り以上年下で、30代にもみえる魅力的な妻との新生活に山本さんは舞い上がります。娘の進学費用も積極的に負担し、美香さんのサロン運営にも資金援助をすることもありました。

「ようやく家庭を持てた」

そう感じていた山本さんにとって、それは遅れてきた幸せの時間だったのです。

退職後に露呈した“歪な家計”とATM扱い

しかし、その幸せは長くは続きません。現役時代は高収入だった山本さんも、退職後は年金収入へ移行します。退職金は約2,500万円。ほかに貯蓄もあり、年金は月20万円程度と、本来なら夫婦で穏やかに暮らすには十分な資金です。

一方で、もともと家計は山本さんが支え、妻の美香さんは自分の事業等にお金を使い、ほとんど家に入れていませんでしたが、美香さんの生活は退職金が入ったことでさらに浪費が加速していきました。

夫婦で沖縄旅行に行き、一泊10万円を超えるホテルに宿泊したときには、「今度は娘も連れていきたい」とせがみます。経営するサロンに「最新の美容機器を導入して内装を豪華にすれば、客単価が上がる」と主張し、山本さんの退職金から、数百万円単位の改装費を平然と要求しました。具体的な事業計画を求めても、「私の夢を応援してくれないの?」と感情的な涙でかわされてしまいます。

山本さんの収入が激減しても、生活水準が下がることはなく、美香さんの事業からの収入もほとんどなく、結果として毎月40万円近い赤字が発生。あっという間に退職金が減ってしまうことに不安を感じた山本さんは、妻に家計の見直しや事業での交際費の削減を提案しますが、そのたびに美香さんは感情的に反発、まともな話し合いができない状況でした。

「お金のことをいうと、機嫌が悪くなるんです。話し合いにならない……」

離婚も頭をよぎりました。しかし、「また一人になるのが怖い」という思いが、それを踏みとどまらせます。気づけば山本さんは、家計を支え続ける“ATM”のような存在になっていたのです。

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