今回は、いちき串木野市の移住定住相談員・蓑手ゆかりさんにお話を伺いました。前編では、蓑手さんのこれまでの経歴や相談員になった経緯、現在のお仕事内容をお話いだだきました。
「もう戻らない」と誓った地元にUターン
「私、当時は地元に息苦しさを感じていて、高校を卒業後は外の世界に出たいと強く思っていました。」インタビュー中にインパクトのある発言が飛び出しました。小学生の頃に鹿児島市からいちき串木野市へ引っ越してきた蓑手さん。その時に感じた独特の雰囲気や人間関係がどうにも合わなかったそうです。
【蓑手さん】「とにかく“ここから出たい”という思いを抱えていました。」
蓑手さんは、地元・いちき串木野市に抱いていた苦手意識を正直に語ってくれました。「ここから出るんだ」という思いは揺るがず、高校卒業後は県外の大学に進学し、そのまま県外で就職。地元とは距離を置いた生活を送っていました。結婚を機に宮崎へ移り住みましたが、5年前に子ども2人と一緒にいちき串木野市にUターン。「不本意に出戻る形になっちゃいました」と蓑手さん。

子育て世帯にやさしい「いちき串木野市」
「もう戻らない」と決めていたはずの故郷・いちき串木野市に帰ってくるという選択をしたのには、お子さんの存在がありました。現在、シングルマザーとして5歳と9歳の2人のお子さんを育てている蓑手さん。「戻ってきたら、うちの子たちがいちき串木野市のことを大好きになったんですよ。ただ、子どもが大好きだと言っている一方で、このまちに対して複雑な気持ちを抱く時もありました。」しかし、そんな思いとは裏腹に、お子さんたちは地元の自然や環境にすぐに馴染んでいきました。

そして蓑手さん自身も、子育てをする中でこの土地の魅力に気づいていったそうです。親の立場になって感じているのが「地域の方が子育てに協力してくれることのありがたさ」で、自然が身近なところにあるもの大きな魅力のひとつだと語ります。蓑手さんのお子さんたちは、海や川が大好き。保育園や小学校で海や川に行く機会があるのも、子どもたちにとってはいい環境だといいます。また、お子さんに健康上の配慮が必要なため、人の目が届きやすい小規模校に通わせています。子どもの健康を考えた上でも、地域の温かいまなざしとサポート体制は、何にも代えがたい安心感を与えてくれました。さらに、子育て世代を応援するための「3つの無償化」(学校給食費・子ども医療費・保育料)もありがたい制度だと痛感しています。


