
投資を始めたいと思っても、「外国株のほうが有利なのでは」と迷う人も多いでしょう。しかし、特に初心者にとっては、日本株こそが最も合理的で取り組みやすい選択肢だといいます。本記事では、上岡正明氏の著書『資産7億円の父が子どもに伝えたい 本当のお金持ち入門』から一部を抜粋し、個別株投資において日本株が有利とされる理由や、情報の集め方、銘柄選びの具体的な視点について解説します。
なぜ、個別株投資は日本株がいいのか?
もし、NISA枠以外で投資をしたいのなら、まずは外国の個別株を狙わず、日本企業の株式を勧める。
一番の理由は、情報への圧倒的なアクセスのしやすさだ。
私たちが毎日使っている製品やサービス、外出先で目にするお店、Web広告で目にする会社。その多くは日本の会社だ。
トヨタの車に乗って、ユニクロの服を着て、セブン-イレブンで買い物をする。そんな毎日の中に、投資のヒントはたくさん転がっている。
スーパーに行った時、いつも売り切れている冷凍食品やスナック菓子があれば、そのメーカーは売上が伸びていることになる。
友人の間で新しいアプリの評判がとても良ければ、そのアプリの制作会社の業績が良くなるかもしれない。
こんな生活者としての肌感覚は、日本にいて、生活しているからこそ得られるものだ。この肌感覚が投資先を決めるヒントになる。
それに投資先を選ぶ際、参考になるニュースや決算資料も日本語で発表される。
外国株では肌感覚として何が売れているのかわからないし、決算資料も外国語だ。
だから、日本株への投資は日本人にとってさまざまな情報にアクセスしやすく、最も有利な投資といえるのだ。
為替リスクを考えなくてよい
次に為替リスクを考えなくていい手軽さがある。
外国株への投資では「為替レートの動き」を気にしなくてはならない。
たとえ株価が上がっても、円高になったら利益が減ってしまい、最悪の場合は損をしてしまうこともある。
米国株を例にするなら1ドル150円の為替レートで買ったのに、売却する時、1ドル145円になっていたら、5円の損だ。仮に100万円投資していた場合、単純計算で約3万3,000円の損失になる。
その点、日本株は円で取引するから、この為替リスクがない。純粋にその会社の価値と株価の動きだけに集中できるのは、特に初心者にとっては大きなメリットだ。
「日本経済はもう成長しない」なんて悲しいことを聞くたびに、僕は心の中で「日本企業の本当のすごさを知らないんだな」と思っている。
日本には、すでにグローバル企業として成長を遂げた企業の他に、世界トップクラスの技術を持つ製造業、アニメやゲームなど日本独自の文化を強みに事業展開するコンテンツ産業、接客、教育、医療で質の高いサービスを提供するサービス産業など、今後の成長が期待できる魅力的な会社がたくさんある。
いわば世界に誇る「隠れた」優良企業だ。
そういう会社を発掘して、株主になれば、その会社の成長がもたらす果実を受け取っていけるのだ。
日本経済の未来を応援しながら、自分の資産も築いていける。これこそが、日本の個別株投資の最大の魅力だと思う。
