3.マンションのお風呂リフォームならではの注意点
マンションのお風呂リフォームには、マンションならではの制約があります。
希望する工事ができるか否かは、現場調査をした上での判断になるケースも多いので注意しましょう。
3-1.お風呂の移動や追い焚きの後付けは難しい
マンションでお風呂をリフォームする際は、原則お風呂の移動や追い焚きの後付けは難しいです。
マンションのお風呂の排水管は、配管スペース内の共用配管につなぐ必要がありますが、この配管スペースは共用部であるため、移動することができません。
お風呂を移動することによって、適切な排水管の勾配(傾斜)を取れなくなる可能性もあるので、お風呂の移動は基本的に難しいと考えておきましょう。
また、お風呂に追い焚き機能を後付けするには、躯体壁に配管穴を開ける必要がありますが、躯体も共用部であるため、管理組合の許可が出ないケースがほとんどです。
追い焚きについても配管・配線の都合上、難しいと考えておきましょう。
3-2.浴室暖房乾燥機を入れる場合は「電気式」が一般的
お住いのマンションに設置されている給湯器が「熱源機付き給湯器」であれば、ガスタイプの浴室暖房乾燥機を入れることも可能ですが、熱源機付き給湯器がない場合は、浴室暖房用の配管を新設する必要があります。
追い焚き配管同様、配管の新設は躯体壁に穴を開けることになるので、管理組合の許可が出にくい工事です。
そのため、浴室暖房乾燥機はガス式ではなく、電気式になるケースがほとんどでしょう。
電気式の浴室暖房乾燥機は、お風呂に隣接する洗面脱衣所に分電盤があり、空き回路があれば、比較的スムーズに設置できます。

カプライリフォーム
坂本さん ただし、分電盤からお風呂まで距離がある場合は、電気配線を天井内に隠すことが難しくなり、露出配線になったり、追加で内装工事費がかかったりする場合もあります。
「モール仕上げをしてください」と伝えていただければ、配線を隠す対応をしてもらえるケースもありますので、どうしても配線が見えてしまうのが嫌だという場合は一度相談してみてもよいでしょう。(※別途料金が必要です)
3-3.梁が干渉して希望のお風呂が設置できないケースも
マンション特有の制約に「梁」や「逆梁」があります。ユニットバスは梁を避けて設置しなければならないので、希望するユニットバスを設置できないケースもあるでしょう。
また、浴室内の天井高を今より上げることも可能ですが、天井裏の換気扇のスペース確保や、上階のスラブ床との干渉を避けるなどの判断が重要です。
梁や天井高に制限がないかどうかは、現場調査で業者にしっかり確認してもらいましょう。
3-4.搬入経路によっては費用が割高になることも
戸建てと違い、マンションへのユニットバスの搬入は困難なこともあります。
例えば、搬入用のエレベーターがない場合や、エレベーターが止まらない階への搬入などは、費用が割高になることがあります。

カプライリフォーム
坂本さん マンションの場合、戸建てと比べて搬入費が約2万円くらい高くなる傾向があります。
他にも、廊下や階段の幅など、マンションによってチェックすべき項目が変わるので、希望するユニットバスの搬入に問題がないか、業者にしっかり確認してもらいましょう。
4.マンションのお風呂リフォームの進め方
ここまでお風呂リフォームの費用やおすすめの商品、注意点について解説してきました。
最後に、「この後はどう進めたらいいの?」という方に向けて、リフォームの全体的な流れをご紹介します。
4-1. リフォーム会社を探す
プランや希望の商品が決まってきたら、リフォーム会社を探しましょう。
マンションには戸建てにはない構造的な制約や管理規約があるため、マンションリフォームの施工実績が豊富な会社を選ぶことが重要です。
業者を探す際は、最初から1社に絞るのではなく、2〜3社から見積もりや提案を受けて比較検討することがポイントです。
複数社とやり取りすることで、相場感や各社の対応力を見極めることができます。
4-2. 現地調査を受ける
依頼したいなと思うリフォーム会社がいくつか見つかったら、現地調査に来てもらいましょう。
現地調査では、リフォーム会社の担当者が実際にお住まいを訪問し、現場の状況を詳しく調査します。マンション購入時の図面があれば、用意しておくと良いでしょう。
現地調査当日は、梁やコンクリートスラブ、排水経路など、マンション特有の制約を業者が詳しく調査し、希望する工事が可能か、どのくらいの費用がかかるのかを判断します。
気になることやご要望、補助金の申請希望などがあれば、現地調査時に伝えておきましょう。
4-3.提案を受け、見積もりを受け取る
現地調査とご希望に基づく見積書は、おおよそ3~10日程で届きます。
見積書を受け取ったら、まず希望通りの仕様や工事内容が盛り込まれているか確認しましょう。
また、見積書は工事内訳が細かく明記されているか、追加費用の可能性について記載があるかもチェックポイントになります。
この段階で、ユニットバスの実物を確認していない場合は、ショールームでユニットバスの広さ・使い勝手・デザインなどを必ず確認しておきましょう。
男性の方は浴槽に入ってみたときに意外と「窮屈だな・・・」と感じることもあるようです。見た目だけではなく、入り心地もしっかりチェックしましょう!
4-4.契約を結ぶ
提案と見積もり内容に納得できる一社を選定したら、いよいよ契約を交わします。
契約書にサインする前に、以下の4点を入念に確認しましょう。
最も重要な工事内容や期間、金額に間違いがないか確認します。
② 支払い条件(着手金・中間金・完成時払い)トラブルになりやすい支払い条件はしっかりと確認しておきましょう。
契約前に伝えてくれる業者もいますが、契約時にも確認が必要です。
やむを得ず契約をキャンセルする場合の条件や違約金についても確認しておきます。
工事着手後のキャンセルは、何らかの費用が発生するケースが多いでしょう。
施工後の不具合に対して、対応してもらえる期間や範囲についても確認しておきましょう。
メーカー保証と別に、リフォーム会社の施工保証があると安心です。
4-5.近隣への挨拶・工事開始
お風呂のリフォームは、解体時の騒音・振動・職人の出入りなどで、近隣の方に少なからず迷惑をかけてしまいます。
リフォームはお互い様とはいえ、工事前の挨拶は欠かせません。業者が代行してくれるケースもありますが、一緒に同行することでトラブルの予防にもつながります。
また、マンションのお風呂リフォームは工期が4日前後かかります。その間はお風呂が使えないため、近隣の銭湯やスポーツジムなど、入浴できる施設を検討しておきましょう。

