「自立支援制度」を活用
後日、ワタルさん夫婦はマミさんを連れて、改めてFPのもとへ相談に訪れます。
そこで、シングルマザーには「母子家庭就業・自立支援センター」で職業訓練を受けて資格を取得できる制度や、自治体によってはひとり親家庭の在宅就業推進事業で在宅ワークを支援してくれる仕組みもあると知りました。
人と接することは嫌いではないマミさんは、早速「自立支援教育訓練給付金」を活用して、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級相当)」の資格を取ることに。
両親には、「資格が取れるまで実家に住まわせてほしい」とお願いし、ワタルさん夫婦も「そういうことなら」と快諾。娘の自立を応援することにしたそうです。
実家を出て「再スタート」を切ったマミさん
そして約3ヵ月後、マミさんは無事に介護職員初任者研修を修了しました。自立支援教育訓練給付金を利用したことで、対象講座の受講料の6割(上限20万円)が支給され、安心して勉強に集中できたそうです。
マミさんが介護業界を選んだ理由は、慢性的な人手不足で就職先に困らないと考えたことに加え、「一人っ子である自分が将来両親の介護に直面しても、慌てず対応できるように」という思いもあったからだと教えてくれました。
「あのとき父に怒られなかったら、まだ両親に依存したままだったかもしれません。迷惑と心配をかけた分、これからは親孝行したいと思っています」
いまではワタルさんの叱責に、心から感謝しているそうです。
