◆「入口」だけではなく「出口」も考える必要が
——スンジュンさんは京大を卒業し、リクルートを経て起業されました。日本の教育現場も見てきて、どう感じますか?スンジュン:私はリクルートを1年で辞め、預金残高2819円のどん底も経験しました。そこで学んだのは、人生を切り拓くのは学歴スペックだけではないということです。受験は人生の一イベントに過ぎない。受験にすべてを賭けて、家族の絆や老後、子供の精神まで破壊してしまったら、その後の人生はどうなるのか…と憂います。
——「出口」の議論が必要だと。
スンジュン:はい。入口ばかり競っても、その出口が地獄なら意味がない。そもそも、受験勉強が辛すぎて、その後の人生で「学ぶ楽しさ」を放棄してしまうのはもったいないと思います。いま、私は韓国語スクールを運営していますが、知識は使えるようになると楽しくなってくるものです。過酷な受験の末に、学ぶ楽しさまで捨ててほしくありません。
<取材・文/鈴木俊之>
【スンジュン】
1996年、韓国・ソウル生まれ。高校時代は韓国屈指の進学校でトップ層を争い、文部科学省の国費留学生として来日。京都大学総合人間学部卒業。在学中に理系へ転向し、筋トレを極めボディビル日本一に。株式会社リクルートを経て独立。現在は「発音重視」の韓国語スクール「KーPRO」を運営。YouTubeチャンネル『韓国語は「発音」が9割』を主宰。

