◆AIで不倫写真を捏造し、姿を消す
悪評が広まり居心地が悪くなったKさんは、会社を去る直前、宿敵である部長へ最後にして最大の報復に出る。「得意のAIを悪用し、部長が不倫しているように見える写真を作り込んで人事部へ送りつけたのです。さらに『部長の嫌がらせで精神を病んだ』と主張して勝手に休職。当然、人事部もKさん側の異常性は把握していたため部長はお咎めなしでしたが、役員会まで巻き込む大騒動に発展しました」
社内が紛糾するなか、Kさんは退職代行サービスを利用してシレッと姿を消した。
「社用のスマホやPCを返却せずに辞めてしまったため、最終的には会社と裁判沙汰にまで発展していました。Kさんが辞めてからも部長はトラウマで元気がありませんでしたが、今年の新入社員が非常に優秀なのが救いです」
退職後のKさんの行方は誰も知らない。彼女の再就職先で、新たな犠牲者が生まれないことを願うばかりだ。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

