なんだか理由もなくイライラする――。それ、実は「食べているもの」が関係しているかもしれません。本記事では、科学的に幸せになる方法を研究したポジティブ心理学の視点から、心、体、対人関係を整える「幸せになる行動習慣」を紹介します。
教えてくれたのは、松村亜里(まつむら・あり)さん

医学博士・臨床心理士。ニューヨークライフバランス研究所代表。母子家庭で育ち中卒で大検を取り、朝晩働いて貯金をして単身渡米。ニューヨーク市立大学を首席で卒業後、コロンビア大学大学院修士課程(臨床心理学)・秋田大学大学院医学系研究科博士課程(公衆衛生学)修了。国際教養大学でカウンセリングと心理学講義を10年以上担当。新刊に『ハーバード・コロンビア大が証明する 幸せが増える習慣』(すばる舎)がある。
習慣1:親友に接するように自分にも優しくする
私たちは友人が落ち込んでいるときには、「大丈夫だよ」「誰にでもあることよ」と優しく声をかけますよね。なのに、自分には「なんでこんなこともできないの」「もっと頑張らなきゃ」と厳しくしがちです。
バークレー大学の興味深い研究があります。女性にドーナツを食べてもらい、罪悪感を覚えさせたあと、半分のグループには「食べ過ぎることは誰にでもあることですから、自分を責めないでくださいね」と伝えました。
その後、目の前にチョコレートを置いたところ、「自分を責めないで」と言われたグループのほうが、チョコレートに手を伸ばすことが少なかったのです。
以下の3つのステップは、心理学で「セルフコンパッション」と呼ばれます。直訳すると「自分への思いやり」。自分を責めるより自分に優しくするほうが、実際の行動も改善されるのです。ネガティブな感情を覚えたときには、試してみましょう。
- その気持ちをそのまま受け止める。「今、私は悲しんでいるんだな」と認める
- 誰もが感じる共通の感情だと考える。「こんな気持ちになるのは、私だけじゃない」
- 今の自分を幸せにするために何ができるかを考え、実行する。お風呂に入る、好きな音楽を聴く、友人に話すなど
セルフコンパッションは、親友に接するのと同じように自分にも優しくする練習です。最初は違和感を覚えるかもしれません。ですが、続けることで心の回復力が高まり、ストレスにも強くなることが研究で証明されています。

