◆「コンクリートから人へ」が残した負の遺産

「建設業界では深刻な人手不足に陥っています。その最大の要因は、民主党政権が行った『コンクリートから人へ』の政策。公共事業費を削ってしまったことで、40代、50代がごっそり業界から離れてしまった。
さらに、少子化の影響による工業高校や工業大学の閉鎖も相まって、技術者不足が深刻化しています。ライバル会社の動向は常にチェックしていますが、技術者が増えた会社はありません。むしろ減っている会社のほうが多い。うちのように規模が小さい会社だと、言葉の壁の問題から外国人労働者を増やすのも難しいんです」
◆世田谷区でも公共工事の入札不調が発生

「不調案件は世田谷区でも増えています。人手不足の問題は大いにありますが、資材が高騰していて予算や工期が厳しいことも多い。近隣住民の暮らしを考えると担いたいのはやまやまなのですが、採算がとれない現場は断らざるを得ない状況です。社員やその家族の生活がありますから……」

