学生4人が本プログラムに参加した理由

ZEN大学は、基本的にはすべてオンラインで学ぶ大学です。授業も、仲間との交流も、基本的にはすべて画面の中で完結します。そんな彼らが、なぜわざわざ三重県鈴鹿市まで足を運んでくれたのか。4人の参加理由を聞くと、“日常の物流体験”が原点にありました。
◇Aさん──業界地図を買って、気づいた オンラインストアで本を買ったAさん。「いつも注文した翌日に届くので、運送会社さんが大変そうだと思っていた」と振り返ります。届く速さの裏側にある現場への興味が、このプログラムへ参加を促しました。
◇Bさん──見守りカメラが届かなかった日 実家の猫が骨折して隔離することになり、オンラインストアでペット用の見守りカメラを注文したBさん。ところが、違う人の荷物が届いてしまいました。原因は住所の区画が変わって分かりにくくなっていたことだったといいます。「なぜそういうことが起きるのか」という素朴な疑問と物流をテーマにしたある映画を見たことが、物流の構造への興味につながりました。
◇Cさん──“まちまち”の理由を知りたかった オンラインストアで椅子を注文したCさん。購入後に在庫無しの連絡が届き、海外からの発送で2〜3週間かかることに。「発送期間が2〜3日まちまちなのはなぜだろう」とずっと気になっていたといいます。「これを機に構造的なことを知りたい」という知的好奇心が参加の動機でした。
◇Dさん──配送が遅い、それを感じたことがないからこそ オンラインストアで期間限定のお菓子を買ったことはあるものの、「通販を普段あまり使わないので、届かない・遅いを感じたことはない」と正直に語りました。だからこそ、物流の現場を見てみたいと今回の参加動機になりました。
私たちの生活と切っても切り離せない「物流」。 参加した学生たちのきっかけはそれぞれでしたが、共通していたのは日常の延長として存在する物流の裏側を覗き、社会を支える仕組みを肌で感じたいという気持ちでした。わたしたちにとっても、そんな目線を持つ学生たちと向き合えたことは、大きな刺激になりました。
最終発表を終えて──東出社長から学生へ
3月17日の最終発表を終えた後、役員や社員たちはそれぞれの立場から、学生たちの提案をどう受け止めたか意見を交わしました。最後には代表の東出より、学生全員に対して今回の取り組みを振り返る講評が述べられました。

「非常に勉強になり、我々にとっても大きな刺激になりました。本当にありがとうございました」
代表の東出は、まず深い感謝の言葉から講評をスタートさせました。チーム①の『自動配車』の提案に対しては、現在電話でのやり取りが中心となっているアナログな現状に寄り添い、改善に向けたアプローチをしてくれた点を高く評価しました。「通話内容のデータ化や自動記録については、これまであまり考えが及んでいませんでした。そういった仕組みも取り入れていければ、トータルとして非常に良くなると感じました」と語りました。
一方、チーム②の『OCR・データ可視化』の提案については、「手書きの良さを残しながらDXを進めるという視点は大事だと感じるし素晴らしい」と絶賛。「既存の良い部分を残しつつ見える化することは、社内のPRにもつながります。どの方面にどんな車が走っているかが可視化されれば、運転手を含めてみんなが興味を持てるはずです」とコメントしました。さらに、DX推進において課題となる現場との温度差にも率直に触れました。
「『自分たち運転手には関係ない』と感じてしまう部分がある中で、しっかりと情報を共有し、全員が同じ方向を向いていくことが何より大切です。今回の提案は、そうした意味でも非常に的を射たアイデアでした」

両チームの発表を振り返り、代表の東出は「多貴商運がまさに『配車業務の改善に走り出した』という現状を踏まえ、そこにどうDXを組み込むべきかを真剣に考えてくれた」と語ります。特にチーム①の自動配車提案は、「まさにわたしたちが目指すべきところであり、やりたいと思っていた構想と重なる」とはなし、最後には今後も続く活動への期待も見せました。
「社内にはAIやITに対するリテラシーの差がまだまだあります。そこに学生の皆さんが架け橋として入り、ワンクッション置いて推進してくれたら、全社のレベル底上げに繋がるはずです」
▽各チームの詳しい発表内容については以下記事よりご覧ください。
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