孤独感に押しつぶされそうな心境。体力と気力を削られるパート通いの日々
老後の資金だけでなく、住む家まで手放すことになった女性。その末の女性を待っていたのは、「体力が落ちている中で、休みなく働かなければ生活が維持できない」日々でした。

「本来ならリタイアして孫との時間を楽しみたかった」と女性。ただ、現実は過酷で「家賃や光熱費を払うために週5日のパートを辞めるわけにいかず、常に足腰の痛みと戦っています」と明かします。
さらに、「将来、自分が病気になった際に頼れる蓄えが全くないことが、毎日の生活に暗い影を落としています」と、先行きのない不安を抱えながら生活していることを教えてくれました。
女性は「これまで家族のためにと必死に尽くしてきた結果がこれなのかと、虚しさと憤りで涙が止まらない時期がありました」と振り返ります。
さらに、女性の中では亡くなった夫を恨む気持ちよりも、自分自身を責める気持ちの方が大きかったのだとか。
女性は「夫への恨みよりも、周囲に流されて自分の主張を飲み込んできた自分自身の弱さに対する後悔が強く、長女には迷惑をかけたくないという一心で、孤独感に押しつぶされそうな心境でした」と、正直で複雑な気持ちを吐露しました。
公的な支援を利用し生活の立て直しへ。最悪の事態を防ぐために必要なこととは?
一人で抱えきれないほどの生活苦。パートを続ける一方、女性は行動を起こします。
まずは法テラスの無料相談を利用。夫が遺した借金の一部を相続放棄できないか、相談しました。結果的に、期限を過ぎていたため「相続放棄」自体はできなかったものの、「弁護士を通じて任意整理の交渉を行いました」と明かします。
さらに「借金の返済計画を無理のない範囲で見直すことができ、督促に怯える日々からは解放されました」と、最悪の事態は免れたそうです。
また、市役所の福祉窓口にも出向き、女性の年収で利用できる公的な支援制度や、今後の住まいについて、行政のアドバイスを仰ぐことに。

「生活保護までは至らないものの、住宅確保給付金などの制度を教えていただき、一時的に生活の立て直しを図ることができました」と女性。今は少しずつ前を向いて歩み始めています。
そもそも、夫の生前に家庭内の収支や資産状況を完全に透明化し、不透明な支出には反対しておくべきだった……との思いがあるという女性。
義両親の介護費用についても、親自身の資産で賄えない場合は親族間で書面を交わすなどして、明確に分担するべきだったと後悔しているのだとか。女性は「情に流されず、自分の将来を守るために言うべきことはしっかり言うべきでした」と反省を口にします。
「家族であってもお金に関しては『信じる』だけでなく『確認する』ことが不可欠だと学びました」と女性。加えて、困ったら一人で抱え込むのではなく「公的な機関や専門家に相談する勇気を持つこと」が大切だと実感したそうです。
女性は「どんなに苦しくても、法的な知識があれば最悪の事態は防げるということが、今の私の支えになっています」と締めくくりました。
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年4月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
