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「相続は争続(そうぞく)」を身をもって実感。弟から突然、調停を申し立てられ……売れない実家を手にした世帯年収380万・63歳男性がその代わりに失ったもの

「相続は争続(そうぞく)」を身をもって実感。弟から突然、調停を申し立てられ……売れない実家を手にした世帯年収380万・63歳男性がその代わりに失ったもの

親の遺産相続は、時に仲の良かった兄弟関係を一変させてしまうことがあります。神奈川県で年金とパート収入で暮らす63歳の男性は、母親の遺産である「実家」の相続を巡り、たった一人の弟と泥沼の争いに発展しました。家庭裁判所での遺産分割調停にまで持ち込まれたという過酷なトラブルの顛末と、そこから得た「残された家族への最後の愛情」について教えてもらいました。

精神的ストレスと減っていく老後資金に絶望する日々

「相続は争続(そうぞく)」を身をもって実感。弟から突然、調停を申し立てられ……売れない実家を手にした世帯年収380万・63歳男性がその代わりに失ったもの

調停を申し立てられたことで、男性の生活は一変しました。

「最も困ったのは、精神的なストレスと弁護士費用です」と明かす男性。弟との関係は完全に断絶し、法事も一緒に行えない状態になってしまったと言います。

それと同時に、誰も住んでいない実家の固定資産税や庭の手入れ、雪かきなどの維持費が全て男性の肩にのしかかってきました。

調停費用も数十万円単位で発生。男性は「老後のために貯めていた大切な貯金がどんどん削られていくのが非常に不安で、夜も眠れない日々が続きました」と、当時の過酷な状況について教えてくれました。

「なぜ、たかだか数百万円のことで、たった一人の兄弟がここまで変わってしまうのか」。そんな絶望的な気持ちを抱いていたという男性。

母親が亡くなった悲しみに浸る余裕もなく、弟からの攻撃的なメールや弁護士からの書類に怯える毎日は「これまでの人生で一番辛い時期でした」と振り返ります。

「正直、こんなことになるなら、家も土地も何もかもいらない、全て捨ててしまいたいと投げやりな気持ちになることも多かったです」。男性は極限まで追い詰められていました。

調停での和解を経て実家を相続。その後に残ったのは……

自分たちだけでは解決できない……そう悟った男性。家庭裁判所での遺産分割調停では、第三者である調停委員に間に入ってもらい、現在の土地の適正な市場価値を客観的に出してもらったと言います。

さらに、男性自身も歩み寄ることを決断。「現金300万円は全て弟が相続し、代わりに実家は私が相続して将来的に処分する」という妥協案を提示し、根気強く話し合いを続けました。

「相続は争続(そうぞく)」を身をもって実感。弟から突然、調停を申し立てられ……売れない実家を手にした世帯年収380万・63歳男性がその代わりに失ったもの

最終的には弟も「実家を売るのは現実的ではない」と納得。男性が現金を放棄して実家を単独相続することで、ようやく合意に至ったそうです。

しかし、トラブルが残した爪痕は深く「和解したとはいえ、弟とは今も連絡を一切取っておらず、修復不可能な溝が残りました」と男性。兄弟間で起きたトラブルは悲しい結末を迎えてしまいました。

ママテナ編集部マネーチーム

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