税・社会保険面で有利な働き方は?
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妻が専業主婦の場合、働く最初のステップとしてパートという選択肢もあります。その際によく意識されるのが、いわゆる「106万円の壁」です。
106万円の壁とは、次の条件をすべて満たすと勤め先の社会保険に加入することになる収入ラインのことです。
106万円の壁の対象となる人
・会社の規模:従業員51人以上
・労働時間:週20時間以上
・賃金:月8.8万円以上
・学生ではない
ただし、この制度は段階的に対象が拡大する見直しが進められており、将来的には週20時間以上働く労働者が社会保険の加入対象になる方向です。
そのため、長期的に収入アップを目指すのであれば、壁を意識して働き方を抑えるよりも、仕事の経験値を積み、キャリアを広げていく方が有利になると考えることもできます。
冒頭で30代の共働き世帯において、より充実した生活や将来に備えるためには、共働き家庭の平均値でもある世帯年収900万円程度が一つの目安になり得るとしました。また、手取りの最適化という視点では、900万円のうち夫婦で450万円ずつ収入を分散させる方が有利になりやすい傾向があることも確認のとおりです。
とはいえ、夫に所得が集中しているケースとの手取りの差は必ずしも大きいとは言えません。また、親の扶養の有無や、iDeCoへの加入状況、住宅ローン控除の額や有無などによっても手取りは変わります。
働く目的は収入を得ることだけではなく、自己研鑽や自己実現の場でもあります。手取りの数字だけにこだわるのではなく、夫婦で価値観をすり合わせながら、自分たちに合った働き方を考えていくことが大切と言えるでしょう。