今回話を聞いた武井さん(仮名・42歳)もまた、些細な出来事の積み重ねが引き金となり、ついに一線を越える言葉を放ったといいます。

◆会社帰りのスーパーマーケット
武井さんは二人の息子を育てるシングルファーザーです。仕事を終えた後は、毎日のようにスーパーへ立ち寄り、夕食の食材を買い揃えるのが日課となっています。
「食べ盛りが二人いると、本当に量が必要で。ほぼ毎日寄ってますね」
時間との勝負でもあるため、効率よく買い物を済ませることが重要です。最近はセルフレジも増え、以前のような長蛇の列は減ったといいますが、武井さんはあえて対面レジを選び続けています。
「セルフレジ、あれがどうも苦手で。やたらエラーが出るんですよ。“商品を置いてください”って、もう置いてるのにって(笑)」
バーコードの読み取り精度やセンサーの不具合に悩まされ、結局時間を取られることが多いとのこと。そのため、多少並んでも有人レジを選ぶのが彼のスタイルです。
◆繰り返される“無言の割り込み”
そんなスーパー通いが日々のルーティーンである武井さん。最近よく見かける高齢女性がいるそうです。なぜなら、武井さんの並んでいる列に何の前触れもなくスッと入り込んでくるのです。しかも、一度や二度ではありません。
「最初はたまたまだと思ったんです。でも、何回も続くと、ああ狙ってるなって」
せめて一言の断りや会釈があれば印象も違ったと武井さんは語ります。しかしその女性は、まるで当然のように列に割り込んでくるそうです。
「完全に“自分が優先されて当たり前”って感じでしたね」
武井さんはこれまで、その都度ぐっと堪えてきました。相手が高齢者であることもあり、強く言うことに抵抗があったからです。ただ、その日は事情が違ったようでした。
「もう一軒寄らなきゃいけなくて、正直ちょっと急いでたんです」
そんなタイミングで、またしても同じ高齢女性が目の前に割り込んできたといいます。

