大人の恋愛は近い未来さえ霧の中

ちょうどその頃、私は逗子から小田原へ引っ越そうと物件探しをしていたのですが、「僕は毎日が日曜日だから」と同行してくれて、不動産屋さんにも付き添ってくれました。
駅から徒歩圏内で、築浅で、エレベーターのあるマンションで、家賃は10万円以内に収まる好物件を見つけたときは、すっかりパートナーの気分。毎週末に小田原に来てもいいかと聞かれてOKしました。
平日は別々で、私は仕事、彼は逗子で猫の世話。入籍はせず、事実婚のパートナーとして週末を一緒に過ごす間柄です。同じ昭和世代とは言え、古希ちょうどの私に対し、彼は傘寿を超えているのですから、健康なままこの暮らしがいつまで続くかはわかりません。

遠くない未来に哀しい「そのとき」が来ることを覚悟しつつ、やっとシンデレラ症候群から抜け出た私には、大人の恋愛には程遠く、未熟な自分を思い知る反省が待ち受けていました。未来は霧の中のまま後半に続きます。

