お金を増やしながら新しい経験ができるのが働く醍醐味

またこの年齢で働くことは「お金を稼ぐ以上の意味がある」と残間さんは話します。
「時間や人に縛られず、平穏に過ごすのも素敵なこと。一方で、刺激や感情の揺れが少ない日々では、心も体も停滞します。知人に、文化財発掘や野菜の販売スタッフなどそれまで縁のなかった仕事を始めた人たちがいますが、一様に言うのは、『知らない世界を体験できて楽しい』ということ。
人目もあるせいか、以前より明るくてキレイになっています。新しい経験やつながりは趣味でもできますが、お金を使うより“増やしながら”それを実現できるのが、働くことの醍醐味じゃないでしょうか」
自分らしく働ける仕事を見つけるには好きなこと基準で探す
とはいえ、限られた雇用の中で、自分に合った仕事が見つかるか、楽しく続けられるかは気になるところです。
「働きたい気持ちがあるなら、まず動き出しましょう。ハローワークに相談してもいいし、好きな店に求人が出ていたらとりあえず面接に行ってもいい。働き始めて『ちょっと違うな』と思ったらスパッとやめていいんです。
同じ場所で長く働くことが美徳だった昔と違い、今は自分のニーズに合わせて多くの経験を積む方が評価され、次につながります」と残間さん。また自分に合う仕事を見つけるには、「事務職」「介護職」など職種で区切らず、「自分の好きなこと基準で探すのがコツ」と続けます。
「『人と話すのが好き』『一人で地道に作業するのが性に合う』など、楽しいと感じる“方向性”に合う仕事を探す方が、職業の選択肢も広がり、自分らしく働ける仕事に出合いやすくなります。
またシニアの雇用では、友人の紹介で仕事が決まる“縁故採用”のケースも多いので、仕事を探していることや、してみたい仕事は、どんどんまわりに伝えるのが吉です。そうして自分らしく働ける場所を見つけて、お金も喜びも、一緒に紡ぎ出していきましょう」

