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ヒカルが理解できなかった「タモリの凄み」…実は“最も毒が強い芸人”と断言できる理由

ヒカルが理解できなかった「タモリの凄み」…実は“最も毒が強い芸人”と断言できる理由

◆タブーすら笑いに変えた「4カ国麻雀」の過激性

「4カ国麻雀」もかなり過激だ。でたらめな外国語で麻雀を打つこの芸は、さりげなく国民性を笑いの対象にしている。アメリカなどのスタンドアップコメディアンには、この「人種のものまね」をする人がいる。しかし、日本ではこんなデリケートな部分を笑いにしたコメディアンは、タモリくらいだ(中川礼二もちょっとやる)。

 プライベートで披露していた、この4カ国麻雀の初期バージョンは、毛沢東、ダグラス・マッカーサー、アドルフ・ヒトラー、昭和天皇が麻雀を打つという設定だったらしい。

 私がタモリのコメディアンとしての才能に感嘆するところは、イグアナのような「マイム」に秀でているところだ。日本では、バラエティー番組の性質上「言語表現」に重きが置かれるが、コメディアンの真骨頂は「身体表現」にあるように思える。

◆タモリもやっていた「他人を落とす笑い」

 一方で、ヒカルが好きな「言葉によって“他人を落とす”笑い」も、タモリは大いにやっている。ただタモリのそれは、非常にウィットに富んでいる。タモリは「名古屋、オフコース、さだまさし」が嫌いだと公言した。「テレフォンショッキング」に小田和正が出演したときのピリピリ感は、かなりのものだった。

 私は子供の頃、この3つが嫌いという意味がわからなかった。しかし大人になって、それぞれの「タモリが嫌いと言ってる部分」が見えてきて、なるほどと膝を打った。まさにものの見方を教わった気持ちだった。

 ヒカルと同じように、私も若い時はタモリの面白さがわからなかった。何せビートたけしが大好きで「たけしのものの見方」に、頭を支配されていたからだ。私の世代は大抵そんな感じだと思う。当時はスタイリッシュすぎて気がつかなかったのだ。タモリの毒や過激さに気づいたのは、おそらく30歳を過ぎてからだったと思う。

【椎名基樹】
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』、週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』などを担当。近著は『オールナイトロング -私にとっての電気グルーヴのオールナイトニッポンとその時代』。Xアカウント @mo_shiina
配信元: 日刊SPA!

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