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きれいをつくる女性たち 「華密恋」北條裕子

きれいをつくる女性たち 「華密恋」北條裕子

健やかな衣・食・住をサポートしたい

──各地で丹念に育てられた薬草は「カミツレの里」で、加工されるのですか?
はい。自然乾燥させた全草を、発酵エタノールと安曇野の水に浸して抽出します。濃厚な成分を引き出すために、およそ30日の時間をかけるんですよ。実は熱抽出のカミツレエキスは、1日あれば完成します。でも、これは開発当初から続けてきた私たちの製法なので、変えるつもりはありません。ちなみに、10年ほど前から抽出溶媒には揮発性の高い発酵エタノールを採用しました。この改良によって、さらに純度の高いカミツレエキスに漬かっていただけるようになったんです。

全草を漬け込むタンクには生産者の名前と日時を明記。食品同様のトレーサビリティーを確保している

──冷え性や肩のこりをはじめ、保湿から安眠作用まで、効能が幅広いですよね。
そうです。だから老若男女が安心して使えるものでなければならない。そのために、余計なものは入れないのです。

──伝統を守りながら、未来へつなぐためのアップデートも続けています。2025年11月には、パッケージを刷新しました。
自分と向き合う時間を大切にしてほしいという思いから、鏡をモチーフにしたロゴを取り入れました。薬草の生産者をはじめ、“顔の見える付き合い”で成り立つブランドなんですよ。

──50周年に向けた、未来像はありますか?
『華密恋』を通じて、さまざまなアレルギーを抱える方々に出会いました。建築用材に起因する症状もあると知り、それを防ぐ手立てとしてカミツレの残渣(ざんさ)を断熱材や土壁に再利用できるよう、いま準備を進めています。衣・食・住を通じて、みなさんの健康を支える存在でありたい。その思いはこれからも変わりません。

華密恋
創業者の北條晴久が、1959年に東京で印刷会社を設立。闘病中に漢方の大家と出会ったことをきっかけにカミツレの研究を始め、1982年にはカモミールエキス100%の入浴剤を発表した。当時の製法を守りながら、スキンケアやヘアケア製品へと展開。現在は長野県に自社農園を持つ。

photo: Tomoko Hagimoto text: Mako Matsuoka

配信元: marie claire

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