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“ホワイト”化する闇バイトの恐怖「シフト制・土日祝休み・待機手当あり」懲役6年判決の33歳男性が独白

“ホワイト”化する闇バイトの恐怖「シフト制・土日祝休み・待機手当あり」懲役6年判決の33歳男性が独白

◆ホワイト偽装は“受け子管理の新手法”

草下シンヤ氏
草下シンヤ氏
 裏社会を20年以上取材してきた草下シンヤ氏は、今回のケースを「受け子の管理手法として新しい」と指摘する。

「彼らは常に、捕まらずに効率よく稼ぐための合理性を追求しています。入口から一般の仕事を装い、シフト制などでカモフラージュして信じ込ませる。闇バイトの存在が知られてきて実行犯が集まりにくいなかで、“ホワイト偽装”といえる手法に行き着いたのでしょう」

「ホワイト企業」のような振る舞いを徹底する理由は他にもある。

「実行犯に犯罪の自覚があると警察を見て怯えたり、自首したりすることもありますが、合法的な仕事だと思い込んでいると現場での振る舞いが自然になり、結果的に成功率が上がります」

 指示役たちの実像は、世間の反社のイメージとはギャップがあるという。

「指示役やリクルーターの多くは社会人経験があり、言葉遣いも丁寧な、人材活用に長けた手練れです。今の若者は叱責に弱く、恐怖で縛ると動けなくなってしまう。優しく接して能力を引き出し、逮捕まで効率よく運用したほうが組織にとって合理的なんです」

 この巧妙なホワイト偽装を見破る術はあるのか。

「怪しい求人の見極め方はシンプルです。『シグナル』のような秘匿アプリへ誘導されたら、その時点で遮断してください。普通の企業が履歴の消えるアプリで業務指示を出すはずがありません。それが唯一の自衛策です」

 被害が拡大するなか、近年は特殊詐欺の厳罰化が進んでいる。高林氏が尽くした「ホワイトな職場」は、最終的に「初犯で懲役6年」という容赦ない実刑判決で締めくくられた。

 想像を超えた重い現実を前に、彼は今、理解しようと努めながらも追いつかない感情との間で揺れている。

【草下シンヤ】
作家、編集者、マンガ原作者。登録者155万人のYouTubeチャンネル「丸山ゴンザレスのディープな世界」プロデューサー。著書に『裏のハローワーク』『半グレ』『怒られの作法』

<取材・文/週刊SPA!編集部>

配信元: 日刊SPA!

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