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「金(Gold)」にはない美術的価値と“二度と作られない”希少性…金融ショックに強い〈アンティーク・コイン〉という実物資産の魅力【コイン収集歴50年のFPが解説】

「金(Gold)」にはない美術的価値と“二度と作られない”希少性…金融ショックに強い〈アンティーク・コイン〉という実物資産の魅力【コイン収集歴50年のFPが解説】

「金=ミドルリスク」は間違い?価格変動が激しいハイリスク資産

金とコインの違いは値動きに現れます。図表3のグラフは、直近25年のドル建て金価格の値動きを示したものです。金の価格は激しく動いていることがわかります。

(図表3)ドル建て金価格の推移

リーマン・ショックがあった2008年は株価が半分ほどになるなか、金の価格は最大でも25%ほどの下落にとどまっていますが、2012年から2015年にかけて40%ほど値を下げています。

逆に上がるときも激しく、新しいところでは2022年の年初から現在(2025年12月)まで2倍ほどにもなっています。

よく金はミドルリスクの資産と言われますが、このグラフをみるとその考えは間違っており、十分にハイリスクだとわかります。

私はこの金にみられる激しい価格変動は投機マネーによるものだと思います。金の市場には、現物の取引だけでなくETFや先物取引を通して巨額のマネーが日々、出たり入ったりしています。

売買にも実需に伴う取引もありますが、多くのおカネが超短期のサヤを狙って動いていると言えるでしょう。

金との決定的な違い…アンティーク・コインに投機マネーが流れてこない理由

一方のコインはどうでしょう。コインの世界は専門性が高く、まず投機的なマネーが入ってくることはありません。

たとえば、同じ銘柄でも年号が一つ違うだけで数倍から数百倍も値差があることも珍しくありません。同じ銘柄、同じ年号でもほんの小さなキズ一つで価値が数分の一になってしまいます。

たしかにNGC社やPCGS社※1の鑑定済みケースに入ったコインの場合、そのケースに印刷されたグレード※2は、相場を知る一つの手掛かりにはなりますが、鑑定会社の評価にはバラツキがあります。

※1 NGC社とPCGS社はアメリカを代表する鑑定会社です。

※2 NGC・PCGSによる評価は、「アメリカ式評価」に基づいています。

つまり、コインは金と違って高い専門性が求められる領域で、それだけに投機的マネーが入ってきにくい世界なのです。

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