◆修羅場のあとで芽生えた“愛”
帰りの車内では、予想外の化学反応が起きた。普段あまりしゃべらないあやこちゃんが、けんしょうくんに気を使って、明るく話しかけていたのだ。さっきまで修羅場だったはずなのに、後部座席と助手席の間だけ、妙に打ち解けた空気が流れていた。そして後日、気づけば2人は付き合っていた。
「あれが吊り橋効果だったかもしれません」
先輩としての威厳を失ったばかりか、思いがけず2人の仲を取り持つ形になってしまった高澤さんは、なんとも複雑な感情を覚えたのだった。
<構成/藤山ムツキ>
【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

