59歳女性の介護体験談の前編。平日は仕事、週末は実家で母の介護。そんな生活が始まったのは、実母が倒れた日から。毒親だった母との関係に葛藤を抱えながらも、介護を引き受けることに。終わりの見えない介護の日々を振り返ります。
59歳女性の体験談。終わりが見えない週末介護9年目
介護生活も9年目に入りました。かなり疲弊しています。介護が終わるのが先か、私が潰れるのが先か……そんな気さえしてきました。
平日は会社員として働き、週末は泊まりがけで実家に行き、母の面倒を見る。そんな生活が続いています。
娘は大学進学と同時に家を出て、現在は仕事で海外へ。息子も就職と同時に独立し、今は夫とふたり暮らしです。
毒親だった母の面倒は、弟夫婦に任せたかったが……
母はもうじき85歳になります。父の死後はひとりで暮らしていました。
正直に言えば、母は私にとって“毒親”でした。最初は介護する気などありませんでした。近くに住む2歳違いの弟一家に任せるつもりだったのです。
ところがある日、義妹から電話がありました。
「おかあさんが倒れた。でも私も足を骨折していて行けない」
弟は出張中、姪は旅行中、甥は模試で外出中。義妹が何気なく母に電話をしたところ、ろれつが回っていなかったため、近所の人に頼んで様子を見に行ってもらったそうです。すると、そのまま意識が薄れていったといいます。
その日、私はたまたま代休で自宅にいました。躊躇しましたが、どう考えても私が行くしかない。義妹に甘えてばかりはいられないと思い、急いで駆けつけました。
病院に着くと、母は目を開けていましたが、なんだか焦点が合っていない様子でした。診断は脳梗塞。
医師からは「それほど重症ではなく、早く運ばれたので、多少の麻痺は残るかもしれませんが、自力歩行は可能でしょう」と言われました。
約3週間の入院とリハビリを経て退院。杖を使えば歩ける状態でした。
地域包括支援センターには入院時から連絡していましたが、まだ介護認定は出ていませんでした。
今後について弟夫婦と話し合ったところ、骨折が少し回復した義妹が「できる限り面倒を見る」と言ってくれました。
一方で弟は「自分たちの母親だし、妻に負担をかけたくない」とも言う。
ひとまず様子を見て、介護認定がおりたらヘルパーの利用も検討しよう、ということになりました。

