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「富裕層」が不動産の内装をパートナーに一任する〈納得の理由〉【不動産コンサルタントが解説】

「富裕層」が不動産の内装をパートナーに一任する〈納得の理由〉【不動産コンサルタントが解説】

時間的・精神的に余裕がある富裕層は、住まい選びにおいて効率や機能だけでなく、光や風、素材の質感といった「五感」を通じた情緒的価値も重視します。そして、その「空間の心地よさ」を誰よりも理解している人物こそが、日常的に家で過ごすパートナーなのです。本記事では、柳澤寿志子氏の著書『富裕層を魅了する 東京一等地不動産』(星野書房)より一部を抜粋・再編集して、富裕層が内装の設計を「パートナーに一任する」合理的な理由について解説します。

数字だけでは心は動かない…富裕層は住まいに「五感」を求める

照明ひとつ、天井の高さひとつで、空間の印象は大きく変わります。

「この天井高なら、光はこう回りますね」「この配置にすると、空間の抜けが生まれますね」そうしたやりとりを重ねていくと、最終的に行き着くのは、空間そのものが持つ力です。なかでも、日常を過ごす居住空間が与える影響は、想像以上に大きいものです。

裕福な方々は、時間にも精神的にも余裕があります。そのため、住まいや暮らしに対しても、効率や機能だけでなく、空気感や心地良さといった要素を自然に重視する傾向が見られます。

一般的に、仕事中心の生活を送っていると、住まいの細部まで意識が及びにくくなることがあります。

一方で、十分な余裕を持つ方々は、五感に対する感度が高く、空気の流れ、光の入り方、素材に触れたときの感覚、音の響き方といった点を無意識のうちに総合的にとらえながら住まいを選んでいます。そのため、人の好みや感覚を丁寧に汲み取れること自体が、大きな付加価値になるのです。

このように五感を通じて感じられる価値こそが、「情緒的価値」です。

富裕層がパートナーに内装の設計を一任する「納得の理由」

以前お会いしたある富裕層の方は、土地を購入し、建築費までをすべて決めたうえで、内装の設計は奥様に一任されていました。理由を伺うと、「自分は普段ほとんど家にいないから」と、静かに話されていたのが印象的でした。

日常的にその空間を使うのは奥様です。動線、居心地、家具の配置、素材の質感。それらをもっともよく理解している人に委ねるという判断は、極めて合理的です。

「誰が最終的に意思決定をするのか」を正しく把握しているかどうかは、富裕層の住まいづくりにおいて非常に重要なポイントになります。お金を出すのはご主人でも、実際の決定権を奥様が担っているケースは少なくありません。

そのため、奥様やパートナーの感覚に合わなければ話は前に進みませんし、逆に「あの人にお願いしたい」と感じていただければ、物事は驚くほどスムーズに動き始めます。

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