5月病は「組織を反映する鏡」でもある
5月病を「甘え」と切り捨てるのは簡単です。しかし、社労士の立場から見ると、5月病は社員個人の問題だけではなく、会社の受け入れ体制、教育体制、相談体制に問題があるケースも見られます。
もちろん、会社は学校ではありません。すべての不安を取り除くことはできませんし、社員にも仕事に向き合う責任があります。しかし、社員の不調を早い段階で拾い上げることは甘やかしではありません。むしろ、人材不足の時代における重要な労務管理です。
5月病は、本人にとっては「この会社でやっていけるか」というサインであり、会社にとっては「この人をどう育てるか」というサインです。同時に経営者にとっては「自社のマネジメントが今の時代に合っているか」を見直すサインでもあります。
「甘えかどうか」を判定する前に、まずは話を聞きましょう。
「辞めるか続けるか」を迫る前に、働き続けるための選択肢を探しましょう。
「最近の若者は…」と言う前に、自社の受け入れ方を振り返ってみましょう。
5月病への対応で問われるのは、若手社員の適応力だけではありません。会社側の聞く力、整える力、育てる力も問われているのです。
※1 株式会社くるめし「若手社員の「五月病」対策に求められるのは「社内コミュニケーション」!?「五月病」を感じたことのある20代・30代は約40%」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000165.000007949.html)
※2 株式会社マイナビ 「【正社員2万人に聞いた】ゴールデンウィーク休暇と五月病に関する調査2026年」(https://www.mynavi.jp/news/2026/04/post_53155.html?utm)
山本 達矢
社会保険労務士法人WILL
代表社労士
特定社会保険労務士
