◆不振の原因は“引っ張りすぎ”?データが示す打撃の異変
そこで今季の大谷の打撃内容を打球方向と打球角度(打球性質)の2つの視点から少し深掘りしてみたい。今季の大谷はとにかく右方向への打球、つまり引っ張った当たりが多い。MLB公式データサイト『Baseball Savant』によると、11日終了時点で、大谷は全打球の52.9%が右方向へのものだった。
これは自身のメジャー通算40.0%と比べてもかなり高い数字であることが分かるだろう。ちなみにこれまでの自己最高が2021年の46.6%で、昨季は43.2%だ。
大谷の好調時はセンターから左方向への当たりが多いのが特徴だが、今季はとにかく右方向への当たりが多すぎる。11日に放ったセンターへの大飛球も左中間ではなく、右中間へのものだった。
これがもう少し左方向に出るようになれば、復調の兆しを見せたといえるのだが、まだその状態には至っていない。
◆本塁打激減の背景に“ゴロ量産”
もう一つ、大谷の不振に直結しているデータが、ゴロの多さである。11日終了時点でその率は44.1%。エンゼルス時代はこれより高いシーズンもあったが、ドジャースに移籍後は36.3%→39.7%と推移していた。大谷のパワーがどれだけすごくても、打球がゴロなら本塁打になる確率はほぼ0%。過去2年は16.2度→15.0度と推移していた平均打球角度も今季は12.3度と大きく下がっている。

