知識不足のままの投資は「完全にカモ」。自己嫌悪で夜も眠れない日々に
退職金を数百万円単位で失ったことは、男性の老後生活に暗い影を落としました。

結果として「老後の資金計画が根本から崩れてしまった」と男性。「毎月の生活費に余裕を持たせるための投資だったはずが、逆に日々の支出を極限まで切り詰めなければならない状況に追い込まれました」と実害の大きさを明かします。
数百万の損失は、もとから予定していたある計画にも影響を及ぼしました。男性は「家のリフォームを予定していた時期と重なってしまい、修繕を諦めざるを得なくなったことが非常に辛く、妻に対しても申し訳ない気持ちで一杯になりました」と振り返ります。
「自分の無知さと浅はかさを呪いました」と当時の心境を吐露する男性。現役時代はエンジニアとして働いており「論理的に物事を考えてきたつもりでしたが、資産運用の世界では完全にカモにされていたのだと痛感し、自尊心がズタズタになりました」と、プライドまでもが打ち砕かれてしまったと言います。
「毎日目減りしていく評価額を見るたびに動悸が止まらず、夜も眠れないほど強い不安と自己嫌悪に苛まれる日々が長く続きました」と男性。精神的にも限界に近い状態だったようです。
専門家の助言で「損切り」を決断。残った資金で家計の再建へ
投資の失敗によって精神的に限界を迎えた男性は、事態を収拾するために動き出します。

「まずは妻にすべてを正直に話し、謝罪しました」と、一番身近な家族に向きあった男性。「その上で、別の独立系ファイナンシャルプランナー(FP)に相談し、現状のポートフォリオを客観的に診断してもらいました」と専門家の力を借りることにしました。
男性は「銀行の担当者の言いなりになるのではなく、中立的な立場の専門家から『損切り』のタイミングと、残った資産をどのように守りながら運用するかについて具体的なアドバイスを受け、実行に移しました」と振り返ります。
その結果、これ以上の損失拡大を防ぐために不適切な商品はすべて売却することに。
「資産は減りましたが、残った資金で現実的な家計の再建計画を立てることができ、精神的な落ち着きを取り戻すことができました」と、最悪の事態は脱したことを教えてくれました。
