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200万円の奨学金を返し続ける「元アイドル」のリアル。芸能界を辞めて一般企業に就職した“やむを得ない”事情

200万円の奨学金を返し続ける「元アイドル」のリアル。芸能界を辞めて一般企業に就職した“やむを得ない”事情

◆アイドル時代の経験が今の仕事に活きている

――それは傷つきますね。アイドル時代も、ファンから優しくしてもらえる一方、きつい言葉を浴びせられたりしたのではないですか。

白川:ありましたね。一度、私たちのグループは炎上しているんです。大きなライブ会場で、いろんなユニットが入れ代わり立ち代わりパフォーマンスをする機会があって。そこで、水鉄砲を噴射する演出をしたのですが、それがきっかけで次の演者で転倒する子がいて。そのグループのファンと思われる人にネット掲示板に「足首を折って死ね」と書かれたことがあって。

――心ない言葉に食らってしまいそうですね。

白川:中学くらいから、もともとうっすら「死にたい」とは思っていたんですよ。その言葉をみたとき、「もういいかな」と思って。自宅の床にローションを撒き散らして、わけがわからなくなって……結局、足をすべらせて肘を骨折しました。

――そう考えると、やはり一般企業で働く今のほうが幸せですか。

白川:うーん、はっきり私のなかで芸能生活と現在は区別されていないんですよね。たとえば広報の仕事も、TikTokで動画が100万回再生を回ったりして実績を残せたのですが、それもアイドル時代のセルフプロデュースがあったからだと考えているんです。だから、全部の経験が地続きになっているので、すべてひっくるめて幸せだったなとは思います。

◆「死なないこと」を目標に

――今後の目標はありますか。

白川:結婚願望もないし、子どもがほしいとも現在は思っていないんですよね。もちろん、元アイドルの友人たちからそうした報告を聞くのは嬉しいし、素直に「おめでとう」と思うんですが、今の自分は生活をきちんと回すので精一杯で。きっと社会人になったのも遅いし、アイドル時代もただがむしゃらにやるだけだったので、同年代と比較して精神的に幼いんですよね。だからとりあえず、今の目標は「死なないこと」でしょうか(笑)。

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自らの魅力を売り物にするアイドルは、まさに”水もの”。栄枯盛衰の激しいアップダウンに翻弄され、精神を病む者も多いだろう。だがホワイトリバー白川さんは、自分の生活の原点を冷静に見つめ、過去を肯定しつつ地に足のついた毎日を送る。過去を切り捨てない柔軟な”選択”に、彼女の優しさが滲む。

<取材・文/黒島暁生>

【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
配信元: 日刊SPA!

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