「たかが500円」ではすまされない。腹痛を訴える長男と、相手保護者からの連絡
男性と妻は、我が子がそんな事態に陥っているとは、まったく気づいていなかったと言います。

ところが、長男が次第に学校に行きたがらなくなり、腹痛を訴えるようになります。原因は精神的なもの。複数の友達から借金を重ねたことで「お金を返さないと」という強いプレッシャーを抱えてしまったことでした。
さらに、そこに相手の保護者から「息子さんがうちの子から借りたお金を返してほしい」との連絡が入ります。
事実を知った男性と妻は、まさかの事態に驚くばかりでした。
男性は当時の心境について、「最初は『たかが500円』と思いましたが、連鎖借金の仕組みを聞いて驚きと怒りでいっぱいになりました」と明かします。
親としての責任感も男性を苦しめました。
男性は「子どもがこんなに早く“借金の連鎖”を経験するとは思わず、自分の教育が間違っていたのかと自己嫌悪に陥りました」と、当時の胸の内を正直に打ち明けます。
さらに、長男が借金をしていた相手の親との関係も気まずいものに。「社会的な信用を失ったような気持ちでとてもつらかった」と、計り知れないダメージを受けました。
親が全額を立て替え、長男はお小遣いゼロに。親が目を向けるべき「隠しているサイン」とは?
事態をどうにか収束させようと、男性はまず長男を落ち着かせ、すべての借金の経緯を詳しく書き出させたと言います。
その後、長男がお金を借りていた友達の保護者全員に自ら連絡を取り、事実関係を確認した上で誠心誠意謝罪しました。
長男が借りていたお金は、男性が全額を立て替えてすぐに返済。男性の対応によって、相手の保護者とは無事に和解しました。長男の学校での友人関係も時間の経過とともに元に戻っていったと言います。

一方、家庭内では長男が家の手伝いをして得たお小遣いを全額、父親への返済に充てる、という厳格なルールを設定。しばらくの間、長男が手にするお小遣いはゼロ、という状態を貫いたそうです。
当時を振り返り「無理な借金はしないことの大切さを伝えていれば防げたかもしれない」「こじれる前にもっと早く相手の保護者に連絡して対応すればよかった」との反省を口にする男性。
たとえ子ども同士のことであっても、お金の貸し借りは大人と同じくらい深刻な問題になり得ると痛感しました。
さらに、お小遣いの頻繁な前借り、持ち物の急激な増加、友達との関係の変化など「子どもが借金を隠しているサインに気づく目を養うことが大切だと学びました」と、男性は明かします。
現在、男性家族は定期的にお金の話をすることが習慣づいた、とのこと。子どもを守るためには、日頃から親がしっかりとサインを見逃さず、お金についてオープンに話し合う環境づくりが不可欠——手痛いトラブルを経て、男性家族はそんな学びを得たようです。
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年5月、「子どもにまつわるお金トラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
