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「昔から華はなかった」遅咲きコントトリオ・や団が振り返る20年。『キングオブコント』で4年連続決勝に進出するまで

「昔から華はなかった」遅咲きコントトリオ・や団が振り返る20年。『キングオブコント』で4年連続決勝に進出するまで

◆ピンならできないことも、3人なら掛け算できる

本間:そもそもディズニーとか恋愛映画とかの、女性が好むものに興味がないんです。昨年、サマソニに彼女と行ったら、Official髭男dismが出てて。僕は「名前は有名だけど人気がないバンド」だと思ってたんですよ。

中嶋:そんなわけないだろ。

本間:僕自身はその後に出演する(※5)The Prodigyがめちゃくちゃ楽しみで、ヒゲダンの最中にずっと彼女に話しかけてたら、「聴きたいから黙ってて」って怒られてビックリしたんです。僕っておかしいのかもって、その時に初めて気がついて。女性にキャーキャー言われるより、男に認められたいという気持ちはずっとある。客よりも舞台袖にいる芸人に認められたいみたいな感覚に近いのかもしれない。

伊藤:女子にキャーってウケても嬉しくないもんな。キャーって言われたことないんだけど。

エッジな人々
写真左から、ロングサイズ伊藤(45歳)・本間キッド(43歳)・中嶋享(43歳)
本間:合コンでスベった時に、仲間の芸人が笑ってくれると嬉しくない?

伊藤:わかる。そうやって男が慰めてくれるのがうれしい。僕も最初はピンだったけどトリオになってよかったよ。3人でお笑いやってると「青春」って感じがするし。初めてウケた、初めてスベったとか全部共有してきた。振り返れば今だって青春になるんだろうね。

本間:3人でやるコントのほうが広がりもパワーもあるし面白い。ネタを書いてても楽しいし。最初に自分たちは華がないと言ったけど、だからこそネタ次第で何者にもなれると思うんだよ。そう考えると僕もずっと青春してるんだろうね。

中嶋:そうなんだ。僕は30代前半でとっくに青春終わったけどな。もう一喜一憂せずに淡々と人生を送るって決めたの。本間が面白いネタ書いてくれたらそれでいい。とにかくこの3人で定年迎えるまでコントできたらそれで幸せだね。

本間:寂しいこと言うなよ。人生100年時代、3人でいけるとこまでコントやろうぜ!

【Yadan】
ロングサイズ伊藤(45歳)・本間キッド(43歳)・中嶋享(43歳)からなる実力派コントトリオ。結成当時から高い評価を受けていたものの、『キングオブコント』では決勝に届かない時期を長年経験。’25年、同大会で準優勝を果たした。

(※1)やす子
や団と同じくソニー・ミュージックアーティスツ所属。錦鯉、バイきんぐも同事務所所属

(※2)事務所ライブから卒業
事務所主催ライブで上位になるとテレビオーディションなどが振られるようになる。いわば若手の登竜門

(※3)「バーベキュー」というネタ
友達3人でバーベキューに来たのに、間違えて友達を殺してしまったと勘違いすることから始まるコント。名実ともにや団の代表作

(※4)や団の黄金比
それぞれの役割は、狂気(伊藤)、異常者(中嶋)、驚く人(本間)。最終的に辿り着いたセリフ量は伊藤が5、本間が4、中嶋1のバランス。演技派の伊藤が流れをつくり、本間が狂言回しとなる。極限まで減らした中嶋のセリフで一撃必殺を狙う

(※5)The Prodigy
1990年に結成されたイギリスのエレクトロニックバンド。レイヴ、テクノ、パンクを融合した攻撃的サウンドで1990年代以降の音楽シーンに大きな影響を与え、『The Fat of the Land』など世界的ヒットを記録

取材・文/キンマサタカ 撮影/尾藤能暢

―[インタビュー連載『エッジな人々』]―

配信元: 日刊SPA!

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