◆愛情か支配か…筋トレ彼氏のルールに追い詰められた日常
交際が進むにつれ、彼の“ルール”は日常へと入り込んでくる。週末のお泊まりでは、食事はすべて高たんぱく・低脂質メニュー。炭水化物は一回につき玄米100グラムまで。朝は30分のジョギングに付き合うのが当たり前。スイーツを食べようとすれば、「プロテインバーにしなよ」と当然のように言われる。「当時、私の体脂肪率は22%で、特に問題のない範囲でした。でも彼からは『20%を超えるなんて美意識ないよね』と本気で言われて、その時から“評価されている側”なんだと感じるようになってしまいまして……。一度、『たまには好きなものを食べる日にしようよ』って言ったことがあるんです。いわゆるチートデーですね。でも、彼は『チートデーを作ると、それが習慣になって甘えになるから意味がない』と、私の提案を即拒否。その瞬間、“楽しみ”という逃げ道が完全に閉ざされた気がしました」
そして仕事先の仲間から言われることにも、変化が現れた。同僚に「最近ちょっと痩せすぎじゃない?」と、不健康に見えることを指摘されてしまったという。
「体型だけでなく『肌も乾燥してるし、ほうれい線が目立ってきた』って言われて……。自分では頑張っているつもりだったんですけど、明らかに無理をしていたんだと思います」
◆彼女ではなく撮影係に…彼の承認欲求で崩れた関係性

「筋肉が目立つランニングシャツとハーフパンツ姿のトレーニング風景や、プロテインを飲む姿まで……。しかも『この角度のほうが上腕筋がきれいに見える』と、細かく指示までされるようになりました」
撮影した動画をチェックしながら、「いいね、これ伸びそう」「またフォロワー増えた」と満足げに笑う彼。その隣で、直美さんはふと我に返ったという。
「私、何してるんだろうって思いました。デートのはずなのに、気づけば専属カメラマンみたい……」
最初は彼のストイックさに惹かれたはずだった。しかし、今はそのストイックさが「苦痛と我慢」に変わっている。
「努力すること自体は素敵だと思います。でも、彼女である私としては、それと同じレベルで求められると正直しんどいです。一緒にいて癒やされるどころか、常に緊張感が抜けないような感覚ですね」

