「不人気」という単純な理由ではない
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このようなアメリカの大量閉店と聞けば「人気がなくなった」ように映るのはなぜでしょうか。
背景の一つには日本とのスケールの違いがあるかもしれません。アメリカのこうした動きは大胆に行われるため、いっせいに数百店舗規模が閉鎖というのは特段珍しいことではありません。また大都市のドラッグストアやカフェチェーンのように、密度が高い状態だったのが見直され、「通常営業」に向かっている過程とも言えそうです。
日本以上に物価上昇が続き、AIやデジタル化が日進月歩で進化する中、企業は収益性の高い売れる店舗を見極め、不採算店舗を閉じる動きを加速させています。こうした構造転換や新たな投資への移行が、アメリカではスピード感をもって大規模に行われるのです。
ソーシャルメディアでは値上がりに対する不満が切り取られ「●●離れ」「人気低下」という声も見られますが、そういった単純な話ではなさそうです。米スタバにしても総合的な売上規模の実態は依然として巨大で、デジタル基盤(モバイルオーダー、キオスク、ドライブスルーなど)も強固です。各種報道でも指摘されているように、むしろ需要や時代の変化に対応した戦略的縮小であり、ブランド価値の再構築の転換期と捉えるのが妥当でしょう。