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外壁水切りの役割と種類は?劣化症状や交換費用まで徹底解説!

外壁水切りの役割と種類は?劣化症状や交換費用まで徹底解説!

外壁の下部、基礎との境目あたりに取り付けられた細長い金属の板を「水切り(みずきり)」と呼びます。普段はほとんど意識されない部材ですが、実は住宅を雨水から守る重要な役割を担っているのです。

水切りに不具合が生じると、雨水が基礎や壁内部へ侵入し、やがて雨漏り・木材の腐食・シロアリ被害などの重大な不具合につながるリスクがあります
早期に気づいて対処すれば修理費用を抑えられますが、放置すると数十万円〜数百万円規模の修繕が必要になることも珍しくありません。

この記事では、外壁の水切りの役割から必要な劣化症状の見分け方、修理・交換にかかる費用相場まで詳しく解説します。

1.外壁水切りの重要な役割

まずは水切りの重要な役割について整理してみましょう。

水切りイメージ

1-1.水切りの2つの役割

[1]雨水の侵入を防止して、土台の腐食やシロアリを防ぐ

外壁の表面を伝った雨水は、水切りの傾斜によって外側へ誘導されます。これにより、基礎と土台および外壁の隙間から建物内部へ水が入り込むことを防いでいます。
シンプルに言えば、「雨水を壁から切り離して外へ流す」という働きを担っています。

基礎部分に水が入り込むと、建物土台に使用されている木材が腐食する原因になります。さらに、基礎内部の湿度が上がることでシロアリが発生しやすい環境になってしまいます。

シロアリは湿った木材を好むため、水切りの不具合による水の侵入は、建物の構造に深刻なダメージを与えかねません。「水切りが壊れているだけ」のつもりが、気づけば柱や梁がボロボロになっていた…という事例は、リフォーム現場では決して珍しくありません。

[2]隙間から通気・排水して壁内のカビの発生を防ぐ

近年の住宅で主流となっている「外壁通気工法」では、土台水切り部分が壁内の通気層への空気の取り入れ口となっています。外壁の裏側に空気を取り込み、壁内にこもった湿気を屋根の軒下などから排出することで、壁内の結露やカビの発生を防止するのです。

また、何らかの原因でサッシ周辺などから雨水が浸入した場合には、外壁と水切りの隙間から速やかに排水する役割を担います。この排水口を安易に塞いでしまうと、通気ができなくなるうえに排出できない水が溜まり、室内へ逆流するリスクがあります

「水切りの隙間が気になる」という相談もありますが、この隙間にも重要な役割があります 回答

1-2.水切りがないとどうなる?

水切りが破損したまま放置したり、そもそも設置されていなかったりすると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。

リスク 詳細
雨漏りの発生 基礎と外壁の隙間から雨水が侵入し、室内に漏水する
断熱材の劣化 壁内に水が入り込み、断熱材が水を吸って機能低下する
カビの繁殖 湿気がこもることで、壁内や室内にカビが繁殖する
シロアリ被害 湿った環境を好むシロアリが発生し、構造材を食害する
修繕費用の高額化 被害が拡大すると、数十万円〜数百万円の修繕費用がかかることもある

「たかが水切り」と思われがちですが、放置することで結果的に大きな出費につながるケースは少なくありません。気になる症状がある場合は、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。

(参考)土台水切りだけではない?家の「水切り」の種類

基礎と外壁の間だけでなく、家の「水切り」と呼ばれる箇所はいくつかあります。
リフォーム会社との「水切り」の話がかみ合わないようなら、「どこの水切りの話か」を確認しましょう。

家の「水切り」と呼ばれる箇所

  • 土台水切り(基礎水切り)
    最も一般的な水切りで、外壁と基礎コンクリートの境目に設置されます。本記事で主に解説している箇所です。
  • 窓下(サッシ)水切り
    窓(サッシ)の下部に設置される水切りです。窓下の外壁が汚れたり劣化したりするのを防ぐとともに、外壁の内側への雨水浸入を防いで雨漏りを予防します。
  • 雨押え水切り
    屋根と外壁の取り合い部分(1階の屋根と2階の外壁が接する箇所など)に設置されます。この部分は雨水が集中して流れるため、建物内に水が逆流しないよう重要な役割を担います。
  • 屋根の軒先水切り
    軒の先端部に取り付けられ、雨水を雨樋に確実に導水します。
  • 屋根のケラバ水切り
    切妻屋根の端部(ケラバ)に設けられ、雨水が屋根からこぼれ落ちるのを防ぎます。
  • 2.外壁の水切りに起こる劣化症状

    水切りは常に紫外線・雨風にさらされる過酷な環境に置かれています。

    症状 イメージ 緊急度 状況 修理方法
    色あせ・塗膜
    の剥がれ
    色あせ・塗膜の剥がれ 紫外線や風雨による経年劣化の初期症状。
    まだ機能は保たれています。
    放置すると次の段階(錆び)に進行します。
    下地処理を行ったうえで再塗装。
    【比較的安価】
    錆び(サビ)
    の発生
    錆び(サビ)の発生 塗膜の剥がれから錆びが発生した状態。
    錆びが進行すると穴が開く。
    赤茶色の錆が出たら早急に対処を。

    軽度の錆びであれば、錆び落とし(ケレン)と防錆塗装で対応可能。
    穴が空いている場合は水切りの交換あるいはカバーリング(上から新たな鋼板を重ねること)。
    【やや高額】
    凹み・変形 凹み・変形 物理的な衝撃で凹んだ状態。
    軽微な凹みであれば緊急性は高くない。
    変形が大きく、外壁との間に隙間が生じているなら要注意。
    パテ補修のうえで塗装。
    変形が大きい場合は水切り交換あるいはカバーリング。
    【高額になる場合も】
    割れ・欠損
    ・脱落
    割れ・欠損・脱落 深刻な劣化症状。
    水切りとしての機能を完全に失っている。
    早急な対応が必要です。
    水切り板金の交換が必要
    【高額】
    コーキング
    (シーリング)
    の劣化
    コーキング(シーリング)の劣化 水切りと外壁の接合部などのコーキングの劣化。
    雨水の浸入経路になっている。
    微細な隙間でも水は入るので申告。
    シーリング材の打ち替え
    【中程度】

    年数が経つにつれてさまざまな劣化症状が現れますので、定期的に目視でチェックする習慣をつけましょう

    回答 (参考)修理内容により対応業者が異なる点に注意

    水切りの修理方法に応じて、対応する専門業者は異なります。

    塗装による補修 ⇒塗装業者

    板金の交換・カバーリング ⇒板金業者

    一般の方が正確に判断するのは難しいため、まずはリフォーム工事の専門業者に現地を確認してもらい、適切な専門工事業者を手配してもらうのが確実です。

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