◆「ネガティブな私さえも愛せる」17歳からの変化

梅澤:当時17歳の私は全く自信がなくて、とにかく一生懸命ネガティブに生きていたんです(笑)。過去の自分さえも否定しがちで、何が正解かわからなくて、褒められてもあんまり受け入れられないタイプでした。今は、そんなネガティブな私さえも愛せるくらい、自分でやってこられたという自信と、他の人が認めてくれた事実がある。だから今、堂々とステージに立てている。その感覚というか、自信みたいなものはすごくついたなと思います。
——最初の話に戻りますが、「誠実に生きてこられたことが大きい」ということでしょうか。
梅澤:そうですね。上手い下手とか、綺麗かどうかとか、そういうことではなくて、お仕事としてまっすぐ自分のやるべきことを真面目にやってきたからかなと思います。いっぱい失敗もしてきたと思いますが、その都度“どこかしらで見てくれている人がいた”というのが本当に大きくて。
——見てくれている人がいた。
梅澤:やっぱり、明確に比べられる世界でもあると思うんです。だから自分に劣等感を抱きやすい環境であることも確かです。それでも、どんな時も好きでいてくれる方とか、「あの時のあなたは本当に頑張っていたよね」と、私の知らないところで見てくれる人がいた。自分の中では失敗と思っていることでも、周りの人はいいと思ってくれていることもある。周りの人たちの支えのおかげで、というのは綺麗事に聞こえるかもしれないですが、本当にそれが私を救ってくれたのかなと思います。
◆止めてくれた姉と、今でも叱ってくれる大園桃子

梅澤:姉だけは、「美波の性格だったら多分やっていけないと思う。人と比べられるって一番無理でしょ?」と。私の弱さを知っているからこそ、「本当にいいの?」と引き止めてくれた。すごく貴重な存在だと思います。
今でも、私がダメなときは一番フラットに叱ってくれるし、誰よりも褒めてもくれる。とても助けられています。あと、卒業した同期の大園桃子にも今でも相談したりして、私がダメなときは叱ってくれます。
——ご両親は、今回の卒業についてどうおっしゃっていますか?
梅澤:姉と握手会に一緒に通っていたくらい、家族みんながもともと乃木坂46のファンだったんです。だから、私がグループのメンバーではなくなることを、両親は誰よりも寂しがっています(笑)。でも私の弱さも全部知っているから、「ここまでよく頑張ったね」と言ってくれて。キャプテンになるときも、心配しつつ「自分が好きだったグループのキャプテンになれるなんてすごいことだよね」と言ってくれました。不安から、「そっか、これってありがたいことなんだ」と、考えをシフトできたのは家族のおかげです。

