
医学部受験では、多くの情報を多く集めたからといって有利になるとは限りません。模試判定、偏差値表、クチコミ、合格体験記、予備校の合格実績などの情報は、参考にはなるものの、読み方を誤れば、逆にリスクになるケースもあります。数千万円規模の教育投資を成功させる「情報の読み方」を解説します。
「情報を集めるほど失敗する」ケースとは?
医学部受験を控えた家庭は、非常に多くの情報に囲まれます。偏差値ランキング、模試判定、大学別対策、SNSの体験談、予備校の広告、合格実績。保護者の方ほど熱心に情報を集めますが、そこで重要なのは、情報の量ではありません。
医学部入試は、大学ごとに科目配点、出題形式、面接・小論文の扱い、補欠の動き、地域性が異なります。一般論として正しい情報でも、本人の学力状況や性格、得意科目、出願方式に合わなければ、判断材料にはなりません。情報を集めているのに失敗する家庭は、情報を「自分の子どもに引きつけて読む」ことができていないのです。
模試判定は「未完成の指標」に過ぎない
模試でA判定やB判定が出ると、保護者は安心します。反対に、D判定やE判定を見ると強い不安を感じます。しかし医学部受験において、模試判定をそのまま合格可能性と考えるのは危険です。模試が測っているのは、あくまでその模試の形式における学力です。
本番の大学が英語では和訳と英作文を重視するのか、数学で処理速度を要求するのか、理科で標準問題の正確性を問うのか、面接ではMMIで人物評価するのかまでは、判定に十分反映されません。偏差値が高い子が落ち、判定が厳しかった子が受かることがあるのは、偶然ではありません。本番との適合性を読めていたかどうかの差です。模試判定は、安心材料でも絶望材料でもなく、次の戦略を修正するための途中経過なのです。
