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ひろゆきが考える「AI時代に生き残る人、消える人」。データ整理はAIで十分だけど“譲ってはいけない”大事なところ

ひろゆきが考える「AI時代に生き残る人、消える人」。データ整理はAIで十分だけど“譲ってはいけない”大事なところ

◆騙される人はいまも昔も変わらない

 結局、AIはどうあつかえばいいのか?

 ハルシネーション(幻覚)を見過ごすリスクについて問題視している人もいる。ハルシネーションとは、AIが事実に基づかないフェイク情報を、あたかも真実であるかのようにもっともらしく出力する「誤情報生成現象」のことだ。

 でも僕は、騙される人が一定数いるのは、昔から変わらないと思っている。

 ちょっと前ならその犯人はテレビだった。もっと前なら本だった。さらに前なら宗教や占い師だった。いま、その延長線上にAIがいるにすぎない。

 騙されやすい人は何にでも騙されるのであり、世界の構造はあまり変わっていない。「AIはヤバい」「AIは危険だ」というのは一時の流行語のようなものである。

 危険なのはAIそのものではない。「AIが言ったから」という理由で思考停止に陥ることだ。誤った方向に導かれても疑問を呈さなくなることだ。

 占いの怖いところは「当たる/当たらない」よりも、「占いで言われたから別れた」「占いで言われたから会社を辞めた」といった決断が外部に奪われてしまう瞬間だろう。

 AIも同じで、「統計的にはこうです」というそれっぽい答えを、人生の岐路に立たされた人が鵜呑みにする恐れがある。そういう人が一定数いるかぎり、AIに騙される事件はなくならない。

◆僕がAIを使うケース

 だからこそ、AIとの付き合い方のコツは単純だ。

 答えがあるものに使う。そして、答えがないものはAIに求めない、という線引きだ。

「答えがあるもの」とは、たとえば計算や文章の要約、決まったルールの手続き、過去のデータの検索といったことだ。そうしたタスクにおいてAIはとても便利である。

 逆に「答えがないもの」、つまりあなたの人生の最適解とか、誰かの本音とか、未来に起きる出来事とか、そういうものはAIに聞くだけ無駄だ。

 回答があったとしても、それは「ネットの平均値」か「それっぽい物語」にすぎない。物語として読むぶんにはおもしろいかもしれない。でも人生の岐路に立たされたとき、どちらの道に進むべきかの手がかりにはなりえないのだ。

 僕はAIをあまり使わない。

 すでに答えを知っているものを探すときに利用する程度だ。「あの統計データの出典は何だっけ?」というような場面である。

 AIは面倒な検索のショートカットとして使える。僕にとってはそれ以上でも以下でもない。単なる家庭用便利グッズの1つだ。

 占い師に自分の人生を丸投げしないのと同じで、AIにも大事なところはゆだねるべきではないだろう。AIは使いどころさえ間違えなければ、人生を快適にしてくれる。<文/ひろゆき>

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
配信元: 日刊SPA!

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