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「自業自得か…」勤続35年超、花束も見送りもない最終出社日の帰路。年収1,300万円を誇った元営業本部長「65歳まで現役」の夢が潰えた日

「自業自得か…」勤続35年超、花束も見送りもない最終出社日の帰路。年収1,300万円を誇った元営業本部長「65歳まで現役」の夢が潰えた日

「仕事ができる人」の勘違い――成果と人望を混同

組織の中で成果を上げ、出世もしてきた。それなのに最後は孤独――。こうしたケースの背景にあるのが、「成果」と「人望」を混同してしまうことです。

営業の世界では、数字を出す人が評価されます。部下に厳しく接してでも結果を出せば、一定の成果は得られるでしょう。ですが、それは「その人自身への信頼」につながるとは限りません。

特に近年は、強圧的なマネジメントへの価値観も大きく変わっています。厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査報告書(令和5年度)」によると、過去3年間にパワハラの相談があったと答えた企業は64.2%(前年比+16.0%)。いわゆる「パワハラ防止法」(改正労働施策総合推進法)は全企業が対象になり、管理職などの言動に会社も敏感になっています。

かつてなら許容された「背中を見て学べ」「厳しく育てる」といったやり方も、今では敬遠されやすい時代です。

さらに、加藤さんは、継続雇用で働く先輩社員をどこか冷めた目で見ていた節があったといいます。「いつか自分もそうなるはずだったのに、です。そんな傲慢さが、巡り巡って自分自身に返ってきたのかもしれません。

60代以降、組織の中で必要とされ続ける人に共通するのは、実績だけではありません。立場が変わっても柔軟に振る舞えること。年下とも自然に関係を築けること。そして、「教える側」から「支える側」へ役割を変えられること。

そうした人間関係の柔軟性こそが、シニア世代にとっては最大の武器になるのかもしれません。

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