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【更年期×東洋医学で解決!】その滝汗、どっち?「ただの暑さ」と「更年期のホットフラッシュ」の見分け方と対処法

【更年期×東洋医学で解決!】その滝汗、どっち?「ただの暑さ」と「更年期のホットフラッシュ」の見分け方と対処法

最高気温が25℃を超える夏日が増え、30℃以上の真夏日もちらほら。早くも汗ばむ季節となってきましたね。しかし更年期世代の場合、暑さによる汗もあれば更年期特有の汗をかく場合もあって、「今の汗はなんの汗?」と混乱することも。汗の問題が複雑になるこれからの季節、東洋医学の視点を交えながらセルフケアする方法をご紹介しましょう。

サラサラ、ベタベタ、じっとり……3種類の汗の見分け方と対処法

ひと口に「汗」と言っても、心地よく感じられる汗もあれば、不快な汗もあるもの。汗にもいろんな種類がありますよね。
そもそも汗とは、血液中の水分が汗腺によって汲み上げられ、塩分やミネラル分を回収(血管内へ再吸収)してほぼ水の状態となった水分が皮膚表面に放出されるもの。原料は血液なんですね。東洋医学でも「汗血同源(かんけつどうげん)」と言い、汗のもととなる水分と「血(けつ≒血液)」は同じ源から生まれていると考えられています。

更年期世代にとって、これからの季節に起こる発汗には大きく3種類があります。まずはそれぞれの汗の特徴と基本的な対処法を確認しておきましょう。

①暑さによるサラサラした汗
気温が上昇したときに体温を下げるための汗で、汗腺がしっかり働いて塩分やミネラル分の再吸収がスムーズな状態。東洋医学の視点で見ると、「気(き=エネルギー)」の一種で毛穴(汗腺)の開閉を行う「衛気(えき)」が充実している状態といえます。汗はほぼ水に近い状態でサラサラしてにおいがほとんどなく、汗が引いた後に肌がスッとして涼しく感じ、体への負担が少ないという特徴があります。このタイプの汗をかくと体温が下がりやすいため、冷えすぎないように乾いたタオルですぐに拭くこと、水分補給を欠かさないことがポイントとなります。

②暑さによるベタベタした汗
気温上昇による発汗の際に、汗腺の再吸収機能がうまく働いていないために、塩分やミネラル分を多く含んだ汗をかいている状態。東洋医学の視点で見ると「気虚(ききょ=気の不足)」のひとつで、衛気が不足しているために毛穴の開閉がうまく行われず、汗と一緒にエネルギーも漏れ出ている状態と考えられます。汗がベタベタして乾きにくく、においが強く不快感をともなうことが多いほか、血液中の塩分やミネラルが急激に失われるため、足がつりやすくなったり、疲労感が強くなったり、熱中症や夏バテのリスクが高まったりします。
ベタベタした汗をかいたときは、固く絞った濡れタオルで肌に残った濃い塩分を拭きとりましょう。タオルの水分の気化熱による冷却効果も得られます。また、首の後ろや手首の内側を冷たいペットボトルなどで冷やすのも効果的。水分補給はミネラル不足を補えるものを選ぶといいでしょう。ただし、糖分や塩分をとり過ぎないように注意して。なお、2025年の日本高血圧学会の声明によれば、日本人は塩分摂取量が多いので大量に発汗した場合でも塩分補給は特に必要ないと言われています。

③更年期特有のじっとりした汗
気温や運動とは関係なく急に大量の汗をかいたり、汗がなかなか止まらないなどの傾向が見られる発汗。東洋医学では、主に体内の水分(潤い)が不足している「陰虚(いんきょ)」の状態と言われています。汗の粒が大きく、ダラダラと汗が出てじっとりと感じるのが特徴で、突然上半身が熱くなって大量の汗が出るホットフラッシュ、夜中にパジャマやシーツがぐっしょり濡れるほどの大量の寝汗、少し動いただけなのにジワジワと漏れ出るような汗などがあります。
汗をかいた場合は②と同様のセルフケアが適しているほか、腕の内側、手首の横じわとひじの横じわを結んだ線のほぼ真ん中にある「隙門(げきもん)」というツボを押すのも効果的です。

こうした汗の特徴を把握して原因別のセルフケア法を押さえておけば、汗をかいたときも混乱せずに落ち着いて対処できるでしょう。

この時期からはじめたい「暑熱順化」。更年期世代の注意点は?

多くの人の場合、5月の時点ではベタベタした汗をかく傾向があります。それは長らく休眠状態だった汗腺の働きが、この時期はまだ完全に目覚めていないため。そこで5月~6月にとり組みたいのが、汗腺を目覚めさせる「暑熱順化」です。熱中症や夏バテ対策としても欠かせないセルフケアで、2週間ほどかけて体を少しずつ暑さに慣らしていき、汗腺の塩分・ミネラル分の再吸収機能を高めてサラサラの汗をかきやすくしていくもの。東洋医学的に表現するなら、寒い季節の間に固く閉ざしていた毛穴を、衛気がスムーズに開閉できるようになるようトレーニングすること、と言えるでしょう。

一般的には、軽く汗をかく運動をする、お風呂はシャワーだけですませずに湯船につかるなどの方法が挙げられますが、更年期世代の場合は汗をかきすぎないよう注意が必要です。更年期は体内の潤いが不足しやすく、ほてりやすい状態。汗の原料は血液中の水分であり、体の潤いのもとでもあるので、無理に汗をかきすぎると体がさらに潤い不足になってほてりが強くなり、かえってホットフラッシュなどを引き起こしやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。

そのため、暑熱順化のために運動をする場合は、汗がじんわりと肌を湿らす程度を目安にしましょう。ダラダラと流れ落ちるほど汗をかくまで頑張りすぎないように。運動をするならウォーキングなどの軽い運動を、夕方などの涼しい時間帯に行うのがいいでしょう。

湯船に浸かることもおすすめですが、熱いお湯ではなく、39度程度のぬるめのお湯でリラックスしながら入浴を。サウナなどで無理矢理汗をかくのはやめましょう。また、汗をかいた直後に冷房の効いた部屋に入ったり、冷たいシャワーを浴びたりするのも控えて。体表面の毛穴が一気に閉じてしまい体内に熱がこもってしまうため、のぼせやイライラなどの原因となります。汗をかいたら吸湿性のいいタオルなどで拭きとり、常温以上の飲みものをとりながら自然に汗が引くのを待ちましょう。なお、冷たい飲みものは胃腸を冷やして消化機能を低下させ、体内に湿気をため込む原因となります。体内に湿気がたまると梅雨時に不調を招きやすくなるので、気をつけましょう。

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