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アメリカの日本食店が見た“日米客の意外な差”。本物の和食に「自分の知っているものと違う」と驚くアメリカ人客も

アメリカの日本食店が見た“日米客の意外な差”。本物の和食に「自分の知っているものと違う」と驚くアメリカ人客も

◆「オーマイゴッド!」本物の和食に驚くアメリカ人客

ミキ
店の料理への自信を語るオーナーのミキさん
最後に話を聞いたのは、オーナーのミキさんだ。店は6月1日でオープンから2年を迎える。

ワシントンD.C.という土地柄について、こう語る。

「日本文化を知ってくれているアメリカ人が多いんです。それが本当に嬉しいですね。私たちも、そういう人たちに来てほしいと思っています」
「日本文化を理解したうえで食べてもらえると、本当に嬉しい。でも、何も知らずに『何これ?』と言われると、ちょっと悲しいですね」

同店では、ソースやドレッシング、カツ、唐揚げまで、できる限り店で一から作っているという。

「ちゃんと作っているから、自信があるんです」

そのため、初めて本格的な和食を食べるアメリカ人客に対しては、「まず食べてみて」と勧めることもある。

「『本当に嫌だったらお金はいらないから』と言うこともあります。でも実際に食べると、『オーマイゴッド!』って(笑)。『こんなの初めて食べた、おいしい!』と言ってくれるんです」

特に反応が大きいのが、日本から仕入れているホッケだという。

「アメリカでは、サーモンやサバはあっても、ホッケはほとんどありません。だから、『何だ、この魚は? おいしい!』って驚かれるんです」

その結果、ホッケを目当てに来店する常連客も増えてきたという。

また、日本人には当たり前でも、アメリカ人には珍しい料理も少なくない。

「今日のランチでも、おにぎりを知らないアメリカ人のお客さんがいました。『これは何?』と聞かれたので、中にサーモンや明太子、梅が入っていると説明したら、『ワオ!』って(笑)。実際に食べたら『すごくおいしい』と言ってくれました」

また、日本人客には“シメ文化”も根強いという。

「夜は完全に居酒屋ですね。皆さん、前菜をいろいろ頼んで、最後はお茶漬けです(笑)」
「『もう閉店だけどどうする?』って聞くと、『じゃあ、お茶漬けで』って(笑)」

一方、アメリカには“シメ”の文化がないため、最初は不思議そうに見ている客も多いという。

「アメリカ人のお客さんって、周りをよく見てるんですよ。『あれ何? 僕も頼みたい』って」

そうやって、日本人客の食べ方を見ながら、新しい和食文化に触れていくアメリカ人客も少なくないようだ。

<取材・文/阿部貴晃> 

【阿部貴晃(海外書き人クラブ)】
アメリカ在住のジャーナリスト。日系メディアのワシントン支局で20年以上、国際関係を中心に報道し、ホワイトハウスや米国の政治・社会、国際情勢を取材。2025年4月よりワシントンDCを拠点にフリージャーナリストとして活動。日米関係やワシントンDCから見たアメリカについて執筆している。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員
配信元: 日刊SPA!

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