
こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。
俳優・鈴木亮平さんが出演している、JR東海の観光キャンペーン「いざいざ奈良」。この春は、鈴木さんが薬師寺を訪れたCMやポスターを見かけた方も多かったのではないでしょうか?
今回は、CMのなかで鈴木さんも体験したお写経をはじめ、薬師寺の魅力をたっぷりお届けします!
JR東海「いざいざ奈良」薬師寺編 30秒
お写経は“書くマインドフルネス”

今ではお写経を体験できるお寺も少なくありませんが、薬師寺では昭和43年(1968)からお写経勧進を行なっているそう。

近鉄西ノ京駅から徒歩5分ほどで、薬師寺の「お写経道場」に到着。

申込書に記入して、お写経用紙と「輪袈裟(わげさ)」を受け取ります。
お写経にはいくつか種類がありますが、私も覚えている「般若心経」のお写経を選びました。
初めてお写経をする人には、職員さんが丁寧に説明してくれはるので安心!

まずは首に輪袈裟をかけ、入り口で丁子(ちょうじ。スパイスのクローブ)を含んで口を清めます。

道場に入ったら、象形の香炉「香象」をまたいで、体を清めます。

筆や硯、墨といった道具が全て揃っているので、手ぶらで訪れても大丈夫!
墨を摺(す)るのも久しぶり。ほんのりといい香りが漂ってきます。
試し書き用の紙で墨の濃さを確かめてみると、まだまだ薄い……思ったより時間がかかることを思い出しました。

心を鎮めて、お写経を始めます。久々に手にした筆の感覚がかえって新鮮です。
薬師寺のお写経は、お手本に用紙を重ねてなぞっていくスタイル。
それでも気づけば一文字一文字に集中し、どんどん没入していきました。

道具箱が少し高くなっているので、お写経を横にスライドしていくことができます。考え抜かれている!
書き終わるまでに1時間半ほどかかりました。
撮影時を除き、お写経している間はスマホの電源を切っていたので、デジタルデトックスにもなりました。

最後に為書き(お写経の目的。お願いごとなど)をしたためたら、お写経道場中央の香炉で清め、箱に納めます。
納めたお写経はお焚き上げされることが多いのですが、薬師寺ではすべてお堂の2階、3階部分に納められ、永代供養していただくことができます。

お写経をすると、参拝券(当日のみ有効)をいただけるので、お参りの前にお写経するのがおすすめ。
また、般若心経のお写経を3巻以上納めると「お写経納経集印帳」をいただけます。108巻を納めると輪袈裟、216巻で肩衣(かたぎぬ)……といった記念品もいただけるとのこと。
薬師寺のお写経は、東京・五反田の東京別院でも体験できるほか、オンラインなどで申し込むとお写経用紙を自宅に送っていただくことができ、郵送でお寺に納めることもできます。
白鳳の美・薬師三尊様に心身の健やかさを願う

お写経で心をととのえたら「白鳳伽藍」へ。

薬師寺は、皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を願い、天武天皇が発願(ほつがん)して建てられたお寺。
その中心となる「金堂」には、国宝・薬師三尊像がお祀りされています。飛鳥時代の白鳳期を代表する美しい仏様です。

訪れたときには、ちょうどお坊様が法話してはりました。いつ訪れても身近に法話を拝聴することができるのも、薬師寺ならでは。

薬師三尊像の台座も国宝。台座にあしらわれているモチーフから、ギリシャ、ペルシャ、インド、中国とシルクロードの道のりを辿ることができます。

2009年から約12年にわたり、全面解体修理が行われた国宝・東塔。約110年ぶりとなる大修理により、約1300年前の美しい姿は、さらにこの先の未来へと伝えられていくことでしょう。

仏像好きのなかでもファンの多い、国宝・聖観世音菩薩像(聖観音様)。四方を守る四天王立像は、重要文化財。
聖観音様がお祀りされている東院堂は、建物自体も重要文化財に指定されています。
※堂内は撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています

