◆道悪回避ならスターアニスに追い風?

特に良馬場ならその恩恵を受けそうなのが、桜花賞馬のスターアニス。ただでさえ距離不安がささやかれているスターアニスにとって、自慢のスピードが削がれる可能性がある道悪だけは避けたかったはず。二冠達成に向けて、不安が一つ減ったことは歓迎すべきだろう。
◆オークスで浮上する“馬体重の壁”
一方で、もう一つ気になるデータがある。それがオークスにおける“馬体重の壁”だ。春の牝馬クラシックでたびたび話題になるのが、「桜花賞は馬格のある馬が、オークスはやや小ぶりな馬が強い」というもの。実際、過去10年の桜花賞(2017~26年)とオークス(2016~25年)における、勝ち馬の平均馬体重を比べると、桜花賞馬の470kgに対し、オークス馬は463kg。顕著ではないものの、一定の傾向が出ていることは間違いない。
さらにさかのぼって1986年以降の過去40年間のオークスを馬体重別で見ると、もっとも勝ち鞍が多いボリュームゾーンは460kg台の中型馬だった。続いて470kg台も好成績を残しているが、480kg台以上になると一気に好走する確率は下がっている。
【オークス当日馬体重別成績、1986年以降】
※()内は左から勝率、連対率、複勝率
~428kg:7-4-7-117(5.2%/8.1%/13.3%)
430kg台:5-6-7-73(5.5%/12.1%/19.8%)
440kg台:6-6-4-107(4.9%/9.8%/13.0%)
450kg台:5-4-6-106(4.1%/7.4%/12.4%)
460kg台:10-10-5-70(10.5%/21.1%/26.3%)
470kg台:6-4-7-62(7.6%/12.7%/21.5%)
480kg~:2-5-4-82(2.2%/7.5%/11.8%)
このデータを見る限り、480kg以上の大型牝馬は少し評価を下げたくなる。ちなみにオークス馬の最高馬体重は、2006年のカワカミプリンセスで当日484kgだった。
つまり、過去40年間で当日484kgを超える馬体重で出走した馬は58頭いたが、【0-4-4-50】と全滅していた。この中には単勝オッズ一桁台の上位人気馬も9頭いたが、そろって戴冠を逃している。
今年も484kgの壁を超える馬がいれば軽視したいところ。人気どころではドリームコアやエンネあたりが500kg以上での出走が濃厚だ。前者は東京コースで3戦3勝、後者もデビュー2戦目のフローラSで2着に入っており、どちらも素質は高い。しかし、オークスに限っていえば押さえまでか。

