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企業の情報漏洩、不適切会計、ハラスメント対応の遅れ目立ち...リーダーに問われる「本音が出る状態をどうつくるか」

「優しい組織作り」でなく、相談しやすい「心理的安全性」が大事

かつての日本企業では、「強い上司」が理想像として語られました。即断即決し、弱音を見せず、部下を引っ張る存在。しかし、変化が激しい現在、そのスタイルだけでは限界が見え始めています。

なぜなら、現代の組織では、「問題を起こさないこと」より、「問題を早く共有できること」のほうが重要になっているからです。

その後、この企業では、マネジメント研修を大きく見直しました。管理職に求めたのは、「厳しく指導する力」だけではありません。

・まず背景を聞く
・途中で話を遮らない
・小さな違和感を歓迎する
・ミスを責める前に共有を評価する
・「相談してよかった」と思わせる反応をする

こうした行動を、現場で徹底し始めたのです。

すると、少しずつ変化が起きました。以前なら埋もれていた小さな問題が、早い段階で共有されるようになりました。現場から改善提案も出始めるようになり、結果として、大きなトラブルも減少していったそうです。

ここで重要なのは、「優しい組織をつくる」という話ではない、という点です。最近、「心理的安全性」という言葉が広がっていますが、本質は「甘い組織」ではありません。

本来の意味は、

・違和感を言える・分からないと言える
・ミスを早く共有できる
・上司に相談しやすい

という状態をつくれるかどうかです。

そして、その空気を最も左右するのが、現場リーダーです。

「問題をなぜ現場で止められなかったのか」が問われている

いま、ニュースで報じられる企業問題の多くは、「問題が起きたこと」だけでなく、「なぜ現場で止められなかったのか」が問われています。

だからこそ、これからのリーダーに必要なのは、「強く管理する力」だけではありません。むしろ、

・違和感を拾えるか・本音を引き出せるか
・相談しやすい空気を維持できるか

という力のほうが、これまで以上に重要になってきているのだと思います。


【筆者プロフィール】
高城 幸司(たかぎ・こうじ)/株式会社セレブレイン代表取締役社長。1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)、『決定版 「リーダーシップのコツ」をマンガでマスターできる本』(Gakken)

配信元: J-CASTニュース

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