第4章|家族、仕事、収入——移住の前にある現実
Q. 移住を考えるうえで、不安はありますか?
相澤さん: 「やっぱり家族ですね」
相澤さんには、高校生と中学生の子どもがいる。 もし移住するとしても、すぐに家族全員でという形ではない。
「妻には、“なんで徳島なの?”って言われます(笑)」 埼玉県でも農業はできる。
それでも鳴門に惹かれる理由は、“農業だけじゃない魅力”があるからだ。
相澤さん: 「温暖だし、海もあるし、鳴門らっきょやなると金時などの有名な農産物もある。ここでなら、“何かできそう”って感じるんです」
一方で、藤井さんも当初は単身移住だった。 「うちも最初は、“絶対来ないだろうな”と思ってました」
だが、少しずつ事業の形が見え、暮らしの基盤ができていく中で、家族も鳴門へ来ることになった。

青空の下、話が弾む
第5章|「まず動いてみる」ことで見える景色
Q. これから移住を考える人へ、伝えたいことは?
藤井さん: 「とにかく、その地域に出向いて、そこに住む人々に会ったほうがいいですね」
ネットの情報だけでは分からないことが、現地にはたくさんある。
その土地にどんな可能性が眠っているのか。 それは、実際に足を運ばないと見えてこない。
「“旅の恥はかき捨て”くらいでいいんですよ。まずは思い切って飛び込んでみること」
その言葉に、相澤さんも笑いながら頷く。
相澤さん: 「今回実際鳴門市に来て、それは強く実感しています。今日はこうやって藤井さんとお話ができて、目指そうとしていた“農業には、生産者以外の関わり方”もあるって分かったのがとても大きかったです」
農家になる。 加工に関わる。 販売する。 地域をつなぐ。 地方との関わり方は、一つではない。

空を仰ぐ相澤さんの目線の先に、これからのビジョンが映っているように感じられた

