大谷翔平は投手として開幕から無双状態を続けているが、打者としては明らかに精彩を欠く期間もあった。それでも先週あたりからようやく調子を取り戻し、得意の暑い時期に向けて本塁打も量産態勢に入ってくるだろう。
ここ数試合は一発を食らうシーンが多かった山本由伸も、日本時間25日(以下同)のブリュワーズ戦で7回1失点と好投。92球、3奪三振の省エネ投球を見せ、約3週間ぶりとなる今季4勝目を飾った。
◆佐々木朗希が復調。防御率が大幅良化

24日のブリュワーズ戦で今季9度目のマウンドに上がった佐々木は、初回にいきなり3失点の乱調。自身の失策も絡む最悪の立ち上がりとなったが、相手の走塁ミスに助けられる幸運がリズムを変えた。
2回も走者を背負ったが、ピンチを断ち切ると、それ以降は高い修正能力を見せた。2回途中から5回まで10人の打者を完璧に抑えると、その間にドジャース打線が逆転。佐々木に今季3勝目が転がり込んだ。
佐々木の復調はシーズンにおいても言えること。開幕からの防御率を月別で見ると、3~4月は6.35と低調だった。球に切れがなく、制球も不安定で、ファンからは「マイナーで調整しなおすべきだ」という声が多く聞かれた。
ところが5月に入ってからは一転、ここまで4試合に登板し、防御率3.52と大幅良化。与四球率も4月までの5.16から、5月は1.96まで改善し、課題だった被本塁打の数も7本から2本へ大きく減らしている。
◆今春に新球種“スライダー”を習得
ロッテ時代から160キロを超えるフォーシームを最大の武器としていた佐々木。日本では、フォーシームに加えて、鋭く落ちるフォークだけでも十分抑えることができていたが、メジャーではそうはいかなかった。どれだけ速いフォーシームを投げても、甘いコースに入れば、いとも簡単に柵越えを許してしまう。特に1年目の昨季はメジャーリーガーのパワーをまざまざと見せつけられた。メジャーの公式球にまだ慣れていない部分もあったとはいえ、メジャーで生き残るためには第3の球種を習得する必要があるのは火を見るよりも明らかだった。
そして昨季オフから今春にかけて取り組んだのが、新球種“スライダー”の習得だった。キャンプ時はカットボールとも、ジャイロ回転のスライダーとも呼ばれたが、米公式データサイト『Baseball Savant』によると、その球種はスライダーに分類されている。

