◆スプリットとフォークの“使い分け”が復調のカギに?
そして同サイトを改めて確認すると、驚くべき事実が——。今季、佐々木は開幕から800球以上を投じているが、球種は4つに分類されている。スライダーは“第3の球種”のはずだったが、いったい何が増えたのか。
『Baseball Savant』には、今季佐々木が投じた球種として、フォーシーム、スライダー、フォーク、スプリットの4つが記載されている。フォークとスプリットの境界線はやや曖昧だが、その球速とスピン量を見れば違いは明らか。スピン量が少なく鋭く落ちるのがフォークで、スピン量が多く、打者の手元で小さく落ちる球種がスプリットに分類されている。
佐々木の例でいえば、フォークの平均球速は85.1マイル(約136.9キロ)、スピン量は593回転/分。平均落差は40.7インチ(約103.4センチ)である。
一方で、スプリットは平均球速が90.0マイル(約144.8キロ)でちょうどフォーシームとフォークの間。スピン量は997回転/分、そして平均落差は32.5インチ(約82.6センチ)となっている。
佐々木はこの2つの球種をうまく使い分けることで、投球の幅を広げることに成功。特に復調気配を見せはじめた直近1か月ほどは、打者の手元で小さく落ちるスプリットを投げる頻度を増やしている。実際に前回の登板時もフォークは1球だけで、落ちる球のほとんどがスプリットだった。
◆スライダーが“最大の武器”に進化
そんな佐々木にとって、最も効果的な球種となっているのは、もう1つの球種である。それが第3の球種改め、第4の球種となったスライダーだ。今季のスライダーの投球割合は約20%を占めるが、その空振り率は他の3つの球種よりも高く、40.8%に達する。新たに習得した球種としては十分すぎる威力を発揮しているといえるだろう。

