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話が違うぞ…元小学校教員(62)、「退職金で住宅ローン完済」のはずが〈残債1,200万円〉の現実。「退職金減額」と「金利上昇」で崩れ去った老後計画【CFPが解説】

話が違うぞ…元小学校教員(62)、「退職金で住宅ローン完済」のはずが〈残債1,200万円〉の現実。「退職金減額」と「金利上昇」で崩れ去った老後計画【CFPが解説】

さらなる追い打ち…「金利上昇」で毎月5,000円の負担増

それから2年、62歳になったSさんにさらなる追い打ちが直撃します。それが、ここ数年の「金利上昇」です。

「金利が上がったら貯蓄で返済すればいい」といわれていたものの、現役時代は日々の生活費や教育費に追われ、金利上昇に備えた計画的な貯蓄はできていませんでした。

物価高騰の波も加わり、ついに金利上昇によって毎月のローン返済額が5,000円も増えてしまったのです。

給与が下がった再任用の身で、毎月の負担増は想像以上に家計を圧迫します。Sさんの胸中には「手元の退職金で今すぐ全額完済すべきか、それともこのまま耐えるべきか」という焦りだけが募っていました。

CFPが指摘する「3つの判断ミス」と絶対にやってはいけない“一発逆転”

Sさんのお気持ちは痛いほどわかります。しかし、CFPの客観的な視点で分析すると、今回の事態は「起こるべくして起きた」といわざるを得ません。

その要因は以下の3つです。

  1. 20年後という遠い将来の収入見込み(退職金の額)を甘く見積もりすぎたこと
  2. 当時の低金利とデフレ状況が「ずっと続く」という前提で計画を立てたこと
  3. 売り手側(銀行、住宅営業マン)の都合のいいポジショントークを鵜呑みにしたこと

毎日、目の前の仕事に全力で追われていれば、20年後の退職金制度の改正や世界の経済動向まで頭が回らないのは無理もありません。

しかし、ここで最も危険なのは、Sさんが現状を悲観し「減った退職金を取り戻すために、話題の投資に全額突っ込んで一発逆転しよう」と焦ってしまうことです。

基礎知識がないまま焦りや恐怖から行う投資は、大切な老後資金をさらに減らす最悪の結果を招きます。

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