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グーグルにアマゾン、マイクロソフト…米“メガテック企業”が示唆する「S&P500の上昇余地」【FPが解説】

グーグルにアマゾン、マイクロソフト…米“メガテック企業”が示唆する「S&P500の上昇余地」【FPが解説】

“メガテック”たちの決算内容にみえる共通点

1.アルファベット(Google)

売上高は前年同期比+22%、EPSは同+82%という驚異的な伸びを記録しました。このEPSの急増には投資評価益という一過性の要因も含まれていますが、本業の儲けを示す営業利益ベースでも同+30%と非常に強い数字です。

内訳をみても、その強さがわかります。主軸である広告事業(Google Services)が+16%と堅調なうえ、特筆すべきはAI事業やデータセンターを担う事業(Google Cloud)が+63%と爆発的に成長している点です。

これまで市場からは「AIに巨額の投資を続けても、本当に利益が出るのか」という疑念の目が向けられていましたが、同社は明確に実績を示しています。

2.アマゾン・ドット・コム

売上高は前年同期比+17%、EPSは同+75%(投資評価益含む)、営業利益ベースでも同+29%の成長となりました。北米事業(+12%)や海外通販事業(+19%)も順調ですが、やはり同社のクラウド・AI部門である「AWS(Amazon Web Services)」が同+28%と成長をけん引しています。

3.マイクロソフト

売上高は前年同期比+18%、EPSは同+23%と、こちらも市場予想を上回る好決算でした。

事業別にみると、Officeソフト等の部門(Productivity and Business Processes)が+17%、WindowsやXbox等のハードウェア部門(More Personal Computing)が-1%と横ばいだったのに対し、同社のAI・クラウド基盤である「Azure」を含むクラウド部門(Intelligent Cloud)が同+30%と大きく業績を伸ばしています。

まず、これら3社(アルファベット、アマゾン、マイクロソフト)に共通して、複数ある事業セグメントのなかで「AI・クラウド関連部門が最も高い成長率を記録している」ということがわかります。

AI投資が絵に描いた餅ではなく、確実に企業の収益基盤としてマネタイズできていることが証明されたといっていいでしょう。

メタ…好決算でも株価が下落したワケ

4.メタ・プラットフォームズ

売上高は前年同期比+33%、EPSは同+62%(税制上の特殊要因を除く実質は+13%)となりました。広告売上高(+33%)、広告表示回数(+19%)、広告単価(+12%)と、本業の推移は極めて良好です。

しかし、同社は好決算にもかかわらず株価が下落する展開となりました。

その理由は、前述の3社がデータセンターを他社に貸し出す(例:OpenAIがマイクロソフトのインフラを利用する)ことで強固なストックビジネスを構築しているのに対し、メタは自社のためにのみAI投資を行っている点にあります。

莫大なデータセンターへの投資に対するリターンの因果関係が市場から見えにくく、他3社の決算が秀逸であったがゆえに、過剰な設備投資への警戒感が先行した形です。

5.アップル

AI開発の遅れが指摘され、一時は市場での優位性が懸念されていた同社ですが、ふたを開けてみれば売上高は前年同期比+17%、EPSは同+22%と底堅さを見せました。主力のiPhone売上高が+22%、App StoreやApple Musicなどのサービス部門が+16%と過去最高を更新し、株価も上昇しています。

同社における今後の最大の注目点は、CEOの交代です。ティム・クック氏からテクノロジー分野に精通したジョン・ターナス氏へと交代し、iPhoneをOSレベルで高度なAIツールへと進化させる取り組みが期待されています。

現在、世界で最も普及しているChatGPTの週間アクティブユーザー数は約8億人ですが、世界中のiPhoneの稼働端末数は約15億台にのぼります。

今後、iPhoneそのものがOSレベルで高度なAI機能(各種アプリや資料・文章の自動作成など)を備えるようになれば、一瞬にして世界最大のAIプラットフォームが誕生することになり、同社株の起爆剤となる可能性があるでしょう。

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