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「AIを頼る子ども」に親はどう対応すべきか。巨人・阿部前監督騒動が明らかにした“AIの弱点”とは

「AIを頼る子ども」に親はどう対応すべきか。巨人・阿部前監督騒動が明らかにした“AIの弱点”とは

◆「親」として生きにくい時代になった

もし「親から暴力を振るわれた」と相談を受けたときに、児相や警察への通報を勧めるのは不自然なことではありません。

ただ、その結果として引き起こされる「親子関係の断絶」や「社会への放流」など、様々な問題が心を引き留めてしまう場合もあるのではないでしょうか。

実際、子どもは一人では食っていけません。特に、進学・留学などは数百万単位のお金が必要になりますから、それを考えると、親と断絶するのは手段として取りにくい。

親に十分な稼ぎがあり、その恩恵にあずかって生きているならば、なおさらでしょう。

それを差っ引いても我慢できないというのであれば、戦争に持ち込むのは一つの手段です。

問題は「そこまで差し迫っているかどうか」であり、「自分が突き付けたものが最後通牒であると理解していたかどうか」。

AIは、「ただのお手紙」と「最後通牒」の区別がつかないからこそ、使い手である人が「自分が何をしているか」に自覚的である必要があります。

子どもにAIを使わせるときは、その答えを鵜呑みにしないように、親や先生など年長者が補助の検討材料として価値判断を追加する必要があるでしょう。

親世代からすれば、AIより頼られるように、常に学び続け、考え続ける姿勢を見せる必要が生じるため、とても「親」として生きにくい時代といえます。

今回の事件からは、どうにも「強すぎる武器を、そうと知らずに振るってしまった」ような印象を受けます。

「AIは便利だが、絶対ではなく、特に責任が取れないような事象については頼るべきではない」とする説が、さらに補強された形になりました。

やはり、AIで「それらしい答え」が即答される時代だからこそ、「なぜその答えを出すのか」が説明できるように、勉強しなくてはいけません。

AIを便利屋だと思って使う人はどんどん頭が悪くなり、短絡的で、思慮が浅い人間になっていき、AIと一定の距離を置いて、クリティカルなことは全て自分で済ます人は、一定の知性を持ち合わせたまま生きていける時代が来るでしょう。

かつてネット上では、「IQが20違うと会話が通じなくなる」という俗説がまことしやかに語られていました。

当時はただのジョークに過ぎなかったかもしれませんが、AIとの向き合い方の違いにより分断が進んでいけば、いつの日か本当に「話が通じない」未来がやってくるのかもしれません。

<文/布施川天馬>

―[貧困東大生・布施川天馬]―

【布施川天馬】
著述家、教育ライター。 一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
配信元: 日刊SPA!

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