娘の様子も、なんだかおかしい…
「そんなとき、就職して1年ほどたった娘の様子がおかしくなったんです。帰宅も連日遅かったからよほど仕事が忙しいのかと思っていたけど、体を壊したら取り返しがつかない。
だから娘に『あんまり大変だったら上司に相談したほうがいいんじゃないの?』と声をかけたんです。すると娘は『大丈夫だから』と……。でもやはりなにか様子が変なんですよ」
人気レストランでの予想外の遭遇
ある日、夫も娘も遅くなるというので、ルイコさんは久しぶりに同僚2人と食事に行った。たまには女3人でおいしいものでも食べたいねと、最近人気だというイタリアンの店を訪れてみた。
「同僚の一人が、その店の店主と友人だとかで急遽キャンセルが出たために予約がとれたんです。活気があって素敵な雰囲気の店でした。
奥のほうの席でたわいないおしゃべりをしながら食べていると、少し離れた席に妙に深刻な感じの男女がいて……。騒がしいわけではないけど、人の話し声がひっきりなしに聞こえるような明るい雰囲気の店で、その席だけがどよーんと暗くてかえって異様な雰囲気でした。
女性の後ろ姿を見て、息が止まりそうになりました。なんと娘だったんです。相手の男性は私のほうから顔が見えた。なんなら夫より年上に見えました」
頭が混乱し、何を食べているのかわからなくなった。声をかけるか同僚たちに言おうかと思ったけれど、2人がどんな関係なのかわからないのにできるはずもない。トイレに立って戻ってくるとき、こっそり娘の顔を確認しました。娘は泣いていたんです。
「娘とはいえ一人の大人ですから、乗り込んでいくわけにもいかない。夫といい、娘といい、いったいどうなってるの?と私も動転してしまった。結局、同僚には申し訳ないけど、急に気分が悪くなったといって店を後にしました」
だからといって、まっすぐ帰宅する気にもなれなかった。乗換駅で外に出ると、ぶらぶら歩きながらショットバーを見つけ入ってみた。

